2006年9月29日(金)
【弱い者はより弱く、強い者はより強く】

 本日で9月定例会が閉会しました。

 私が決定的だと思うのは、障害者自立支援法がらみの陳情を全て不採択にし、誰に頼まれたわけではないですが、全国的に異例の4回目になる教育基本法早期成立の意見書提出を決めたこと。今後かなりの批判は避けられないでしょう。

 自民党員として、もとより、後者については異議を唱えるものではありませんが、前者については、十分な検討すらせず、議会が追認したように見えるのは、将来に禍根を残すと思います。
 ある意味、福祉施策切り捨ての象徴のようで、一方の大胆さとバランスを欠いているのではないかと危惧します。


 ところで、岡山県議会が提出する教育基本法早期成立の意見書は、どこにも増して先進的で、とりわけ、『「宗教的情操の涵養」を盛り込むことを求めたのは、連立する公明党への大いなる挑戦と言えます。私は、自然や生命への畏怖の念や生死感を醸成することについては反対ではありませんが、俗に言う国家神道ということを友党は、恐れているということでしょう。

 これは、じわじわと効いてくる国と異なる決断を県連がしたことになります。部会の議論が、県レベルで、公明党と割れても良い、そこまでの覚悟があったかどうか。


 いずれにせよ、安倍新政権の動向と相俟って、地味なように見えた9月定例会は、じわじわと効いてきて、少なくとも、「敵方」には、攻める口実を幾つも与えることになりました。
 街頭演説等で、自民党岡山県連を攻めることはいともたやすい状況になったのは否めません。

 思うに、弱い者はより弱く、強い者はより強くなる、そのどこが、政治でしょうか。そこには、理想も、夢も、ありません。そういう批判をかわす術を我々は持っていません。

 少なくとも、障害者自立支援法については、12月定例会で、自民党サイドから声を上ます。

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