2004年8月23日(月) 【華氏911】 | ||
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「華氏911」封切り。いまさら隠された真実とも言えず、真新しいドキュメントではないにせよ、とことん間抜けに見える彼の国の大統領の姿を我が国首相は、観ないと明言されましたが、日本人が、総理を重ねたり、イラク戦争への自衛隊派遣について考えない方が、極めて難しいつくりであるため、議員は観なくてはいけません。受けとめてどうするかです。 少なくとも、貧困層が、命懸けで富裕層を守る仕組みとしての戦争があって良いはずがありません。 ======================================= 詳しくは ↓ まずもって、天満屋坂本直子選手のアテネ・オリンピック、マラソン入賞を心からお祝い申し上げます。 今年5月のカンヌ国際映画祭で、パルムドール(最高賞)を獲得したマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画である「華氏911」は、岡山では、シネマ・クレールで21日に封切られていますが、男性デーで、千円と安いという理由で、本日観て参りました。 憂鬱な9月の雨を思わせる、なにかと難しい話題の多い一日でしたが、25分のスタンディングオべーションが起きるというのがよくわからない、快作というより、陰鬱に考えさせられることが多いフィルムです。 誠意に溢れているわけでもないですし、なにより、いまさら隠された真実とも言えず、真新しいドキュメントではないにせよ、とことん間抜けに見える彼の国の大統領の姿を我が国首相は、観ないと明言されましたが、日本人が、小泉総理を重ねたり、イラク戦争への自衛隊派遣について考えない方が、極めて難しいつくりであるため、政治関係者は、一応観ておくべきだと思いました。 特に、米国の共和党と我が自由民主党は、友党でもありますし、日米民主党が政権批判するためには格好のツールでしょう。だからこそ、自民党議員は、特に、観るべきだと思います。 おそらく似通った作品は日本でも生まれるかもしれません。 ただ、秋の大統領選挙のプロパガンダとしては、かえってどうなのかな、少なくとも、日本なら、ここまで政治的メッセージが強いと、むしろアレルギー反応が出るだろうな、と思います。 少なくとも、批判はあっても、対案がないのですから。 しかし、個人的には、貧困層が、命懸けで富裕層を守る仕組みとしての戦争という視点は、古今東西戦争の本質は、そういったものかもしれないなと納得しましたし、だからこそ、為政者の責任の重さについて、鈍器で殴られたような気持ちもします。 名作とは思いませんが、間違いなく、心に残る映画です。 ともあれ、一度ご覧あれ。 | ||
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