2003年10月4日(土) 【機能する自衛隊】

 本日は、早朝より、「創設38周年日本原駐屯地記念日行事」出席のため、勝田郡は奈義町の陸上自衛隊日本原駐屯地へ。

 自衛隊に関しては、一昨年のNYテロ以来、北朝鮮の恐怖がリアルなものになり、我々の認識や期待が、大きく変わってきたと思います。また、県内においても、災害の際に、自衛隊の目覚しい活躍に助けられています。

 さらに、PKOについては、自衛隊の大切な活動として、認知されてきたように思います。

 駐屯司令の「存在する自衛隊」から「機能する自衛隊」に。また、プロの武装集団として、誇りと恥と礼を重んじる、という言葉には、感銘を覚えました。


 ところで、いわゆる観閲式、観閲行進、模擬戦で、155mm榴弾砲(FH-70)や、74式戦車の(空)射撃の大爆音に体を震わせて参りました。殺傷兵器とわかっていても、男の子は、戦車の轟音を聞くと少し昂奮してしまいます。

 子供の頃から、ウォターライン・シリーズや38や144分の1スケールのプラモを作って喜んでいたわけですから、どうにも致し方ないのでございます。

 観閲式で、大軍隊に敬礼されると、「おしっこちびるぐらいに感動する」というのを聞きますが、平和を祈りながら、自分の中の恐ろしいものに気付いて愕然とします。ご覧になっていない方は、是非一度行って頂きたいと思います。その意味が分かるはずです。

 要するに、それだけ、本当(戦争)がわかっていないのでしょうが。


 三軒屋駐屯地に比して、日本原は、スケールが何倍も大きい訓練であるため、まさに、度迫力で、ヘリコプターのコブラも登場する「地獄の黙示録」さながらの実践訓練は、あれを見て、自衛隊を軍隊や軍事力と思わない人間は一人もいないだろうというものです。

 同時に、これにやられたら、確実に死ぬぞ、というのもわかります。
 個人的には、日本原の訓練を見て、実際に、これをやって欲しいと思う人間は、皆無だと信じます。何人死ぬかわかりません。

 また、逆に、しかし、相手が、これを、あるいは、これ以上のものを持ってたら、どうするの?と思うと、そのことも恐ろしくなります。
 韓国の38度線の兵士の姿を思い出す時、国防について、どう思えるか。もってなきゃ、しょうがないじゃん、という気分にもなります。

 つまり、そういった感性を持って自衛隊を語る必要があると私は思うのです。


 私は、もとより、どうあれアメリカが仕掛けたイラク戦争には反対です。アジアの中の日本が、当座の国益を言うあまり、アメリカに追随する姿にも感心は、しません。
 テロ対策特別措置法改正案が、あっさり衆院を通過することについては、野党は、なにやっとんねん、と思います。

 ただしかし、どうあれ、自衛隊が、イラクに出るのならば、丸腰で死んでこいとは絶対に言えません。行かれるからには、堂々と胸を張り、帰って来られれば、きちん労える、そういう形にしなくては、自衛隊とその家族の皆様に申し訳ない、と心の底から思います。

 お金払いますから、国を守って、あるいは死んで下さい、ましてや、他所の国で、なぞということが、どういうことなのか。


 ただ、個人的には、自衛防災隊として、防災活動の際には、迷彩色である理由はないのですから、ユニフォームを変えて出動するのがよろしいのではないかな、と思います。

 いずれにせよ、自衛隊自体の形を法の上で変える必要はあると思います。


 なお、三軒屋駐屯地の記念式は、11月9日です。出席希望の方がおられましたら、ご一報ください。

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