2000年11月25日(土)【ウィングを広げて】 | ||
本日自民党第一選挙区支部の役員会が開催され、支部長の逢沢代議士より今回の一連の事柄について詳しいご説明がありました。
かなりのマスコミが入っていたので、内容は明日の朝刊に委ねます。 自民党が大切なのか、国民全体の幸福が大切なのか、争点はそれだけです。 また、本日は日本国憲法の「男女平等」の草案者、ベテア・シロタ・ゴードン女史の講演会がありました。実は、県教委から後援を頂く仲介をしたこともあり、聴講に出かけましたが、驚くほどの大盛況でした。 旧知の方も多く、この講演会が、むしろ護憲論者の主催であることは、自明です。そのことと、政治、後援依頼は、全く別なことであると判断しました。 前文の崇高な理念に涙し、「個人の尊厳を中核とした人権保障の体系たる」憲法を嘘でも僅かでも、かじった者として、非常に関心のあるテーマでした。 しかし、どうあれ、「8月革命説」でしか説明できないような成立過程、時代の推移に関わらず50年以上も改正「できない」異常さ、議院内閣制、二院制、地方分権制度そのものへの疑問、新しい人権等々を考えると、9条に触れずとも、改憲論者である自分を再確認しました。 憲法は、国家の基本法ですが、より人権保障に資するなら不磨の大典ではありえないと思います。硬性憲法がいけないのなら、それ自体を軟性に変えれば良いのです。 繰り返しますが、目的は人権保障です。あくまで憲法は、そのための手段です。憲法を「守る」ことそれ自体に意味はありません。 「行政の恣意的発動による人権侵害」を防ぐために、それぞれの国で憲法が制定されてきた歴史を少しでも教科書で読んでいれば、憲法は絶対変えてはいけないんだ、などという結論には、なりようもないと思うのですが。 明文でなく、憲法「解釈」で判断する方が、人権保障に資するとでも言うのでしょうか。ずっと「変容」「変遷」させて行くというのでしょうか。 ちなみに、自民党の党是は、自主憲法制定です。国家観を異にする護憲論者と改憲論者が入り交じる民主党は、そもそも政党の体をなしていないと断言します。はっきり断言してすみません。私は、そう思っています。 自然環境と憲法を同一線上で考えて、あくまで憲法(の何かは知りませんが)を守る護憲なら、護憲で良いのです。それはそれで良いと思います。 こういった憲法観、国家観の違いで、政党を組み直す必要があるのではないでしょうか。各党は各々の憲法観、国家観を示す必要があります。 そもそも政党が、政策でなく選挙で結びついているから、混乱するのです。民主党の中には、選挙区では、自民党で出られないから民主党で出た、本当は政策面では、自民党と違わない「隠れ自民党」がかなりいると思います。 それは、「ダマシ」だと言うのです。自民党よりも、有権者を馬鹿にしていると思います。 ともあれ、今日の講演会のように、協力者に民主党系国会議員が名を連ねたり、共産党系の議員が出入りする中でも、保守系だろうがなんだろうが、行けば良いのだと思います。賛同するかどうかは、別にして。 実は、革新系の団体の方は、自らの催しに、保守系は来ないと決めてかかっている節が、あります。また、請願・陳情にしても、本気で進めたいならこんな組み立てはないだろう、というものも持ってこられます。 実は、旧態依然なのは、自民党だけではないのです。野党は、自民党は、こうだと決めてかかって攻撃しています。彼らにとって、自民党は、悪の権化でないといけないのです。自民党に対峙することで、相対的に野党は自己確認していますから、自民党が悪だから、野党は正義なのです。それが、野党のスタイルであり、正当性の根拠です。 自民党のどこをどう変えるのか、何が違うのか、私にはわかりません。 敵失を批評こそすれ、野党は、野党で、対立軸を示していません。自由党以外の党の国家観のイメージが、伝わってきません。自民党が、国民を苦しめれば、苦しめるほど反比例して良くなるんでしょうか。 野党の役なら、私は今すぐ上手にできると思います。 自民党が、環境問題、リサイクル、福祉、NPO、女性の人権、DV、差別、子供の人権、平和・・・・等々に関心がない、という事実は、一切ありません。こんな良いことに、自民党は関心を持たないものだ、そうあって欲しいのでしょうか。 私は、向こう側の「壁」を何度も感じました。 私は、この「壁」を破ります。 人権保障の手段としての憲法であり、ひいては人権保障のための政党です。より人権保障に資するのなら幾らでも、憲法も政党も変化すれば良いのです。自民党の中から自民党が変われば良いのです。 ウィングを思い切り広げて。 さて、問題の男女同権ですが、「女性の敵は女性」という言葉があります。いくら、ある女性が声高に叫ぼうとも、一方で男性に媚びることで(時には身を売ってまで)生活している、あるいは安定している女性を、女性自身がひとつの生き方と認める限り、いつまでも抜本的な解決はない、と私は思います。 個人的には、我々の世代以降の男性は、男女同権についての意識そのものは、そう低くないと思います。 立ち会い出産の日以来、妻には逆らわない従順な僕でーす。 | ||
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