2013年3月29日(金)
【定数削減と選挙制度改革について】

 暖かくも晴れでもない一日。

 昨日、定数削減と選挙制度改革について、自民党・公明党が合意しました。
 つまりは、「0増5減」ということですが、これは、衆議院議員の定数削減、選挙制度の抜本改革とは、別の議論だと思います。

 そもそも、現行の小選挙区の「1票の格差」に対して最高裁から「違憲状態」判決が下され、昨年末の臨時国会で、自公民3党も賛成して小選挙区を「0増5減」する法律が成立しました。



 これに基づいて、衆院選挙区画定審議会(区割り審)が、区割り案を政府に勧告して、これを受け、「0増5減」した新しい区割りを定める法案を国会に提出するということです。

 この27日までに、全国の高等裁判所で昨年衆院選の「違憲」判決が相次いでおり、まずは、違憲の状態を解消しなければなりません。

 一方で、定数削減については、自民案は、比例定数180を30削減して、残り150のうち60を得票率が第2位以下の政党に配分するというものです。
 正直なところ、私も理解しにくい部分もあるのですが、つまりは、小選挙区制が持つ民意の集約機能を是正して、緩和していくためで、中小政党優遇でも、公明党への配慮でもないという説明がなされています。

 ただ、選挙制度の抜本改革というには、「0増5減」も、比例定数30削減も、インパクトはイマイチだなという気もしないではありません。


 問題は、これから、県議会の定数削減をしていく中で、少なからず、「1票の格差」判決は、政令指定都市だけ重点的に議員定数を削減するという理屈を通りにくくさせるものではあります。

 ポプラ=『遥かなる旅路』 http://www.youtube.com/watch?v=Czpcw2AwF50

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