2011年12月31日(土)
【1年間のご愛顧誠にありがとうございました。】

 いよいよ大つごもり。あと数時間で、今年も終わりです。今夜は、お火炊き。

 今年1年間、「佐藤真治のこころ」をご愛顧賜り、誠にありがとうございました。
 特に、数日分まとめて配信というスタイルを実験的に行っているため、御迷惑をお掛けしましたことを心からお詫び申し上げます。

 どうか数間後の、明日からも、あたたかいご厚情を賜りますことを心よりお願い申し上げます。
 来年が、皆様にとりまして、さらに素晴らしい年になりますように 心からお祈り申し上げます。


 さて、昨日、「税と社会保障の一体改革」に絡んで、政府は、2014年4月に、8%、2015年10月に、10%と消費税の引き上げの税制改正案を決定しました。

 一方で、高い所得階層に負担を求めるため、所得税、相続税、贈与税の最高税率を引き上げ、一方で、低所得者向けには、給付付税額控除、一方で、衆議院議員定数削減、公務員人件費削減を実施する、という野田総理の執念で、まとめた感があります。

 考えようによれば、ここまでの公約違反をよくまとめたものだと思います。ある意味凄いです。


 とはいうものの、自民党は、2010年の参議院選挙で、当面消費税10%を公約に掲げていますから、法案が出てきた場合の反対が出来るのかという疑問もあり、やはり、全体としての公約違反ということで、いわば再契約を求めて、国民の皆様の信を問うべきだという攻撃になるのだと思います。

 ただ、そのことで、具体的に自民党の本音を語る必要もあり、結果的に、政策が近しくなってきているのに、攻撃を続ける自民党に、反対のための反対という批判も出て、呆れられこそすれ、政権が戻るのかは極めて不透明です。

 私は、民主党が下手を打って、自民党が有利だなどと感じた事がありませんし、国家と国民の不幸の上に、自民党にメリットがあっても、全く喜べません。

 こっちが良いから、こっちと言うのではなくて、第三局があれば、そちら。というのを強く感じます。


 そもそも、誰かが泥をかぶることに乗じる、あるいは、誰かに泥をかぶらせるということもあるのかもしれませんが、攻撃する側に、本当に正義があるのかは、よほど冷静に見極める必要があると思います。
 選挙に有利不利の場当たり的に行くと、論理矛盾を起こして、逆に、後に命取りになる可能性が、どの党にもあります。

 他人の悪を言う者が、必ずしも、善とは限らないということは、誰しもが感じています。今や、かなり冷静に、国民の皆様は見られています。


 ともあれ、頭では理解していても、簡単に増税話には乗りたくないし、かと言って、増税反対を声高に叫んで離党する議員が、本当に責任ある政治をやろうとしているのか疑問も感じるし、なにより、いつも反対をする自民党にどれだけ正義があるのか、少なくとも、もとはと言えば、自民党に問題があるからこうなったのではないか?という思いは、払拭できていないし・・・・。



 だいたいが、この国家存亡の危機に、コップの中の争いで、足の引っ張り合いをしていたら、本当に我が国は、政治(と言うよりも、選挙運動)で、潰されてしまいます。

 そうした中、本気がどうかの判断の試金石は、衆議院議員定数削減、公務員人件費削減に対する具体的な動きだと思います。むしろ選挙の影の争点は、そちらになるかもしれません。


 あるいは、ドカチャカで、政策が一致している者が集う政党の本来の姿に、再編成すべきだと思います。
 自民党中央に、自民党地方議員が求める姿は、侍の姿です。


 いずれにせよ、解散総選挙は、来年の早い時期に、行うべきだと思います。よほど詰め腹を切る公約を掲げて。

 明日から、またたいへんな一年が始まります。

 吉田拓郎=『今日までそして明日から』 http://www.youtube.com/watch?v=rh76yCwMy7s

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