2011年9月13日(火) 【議員定数削減数について】

 本日は、朝一に千両街道で街宣。夏の暑さが戻ってきた感じです。

 本日は、一般質問初日。自分の登壇がないと腑抜けのように思えて、イライラします。こういうときに、起因するモノは、いつも同じで、本当にイライラする話があるものですが、遠くを見ます。
 明日は、嫌なことも多い日ですが、こういうときこそ、笑っていましょう。
 槇原敬之=『 どんなときも。』 http://www.youtube.com/watch?v=m48LbCXkF6Y


 ところで、岡山市議会が、議員定数46の6減と議員報酬4万円の削減案が固まったようです。例えば、南区で、定数13から11ということのようです。

 個人的には、現時点では、政令市の中で、最も少なく、9減の主張に対して、報酬減で調整したというのは、議会内の議論の組み立てとしては、たいへんに努力されたと評価ができますし、理解ができます。
 ただ、少なければ少ないほどと思われる市民の皆様からの評価は、分かりませんが・・・。


 岡山県議会の議論はこれからですが、基本的に、定数減が無いわけがない流れです。要は、いつ、誰が、どの選挙区を、どういう理由で、どれだけ減らすか、が焦点です。問題は、やはり数。

 いずれにせよ、岡山市選出議員削減に、ゼロ回答は、ありえないということです。ただ、各区最低1人は削減することに了解とは申せるのですが、それ自体についても、ましてや、総削減数についても、実は、数の論拠が難しいのです。

 しかし、アンケートはあっても良いと思いますが、住民投票で決められるものでも無いように思いますし、「適正」な削減人数の正解はなく、最後は、とにかく議会の現状で、他県等との比較において、主張の打開点=妥協点?を見出し、減らせるだけ減らせのエイヤーでしょう。
 議会内でやるなら、それ以外に、やりようがありません。


 ところで、基本的に、議員の身分に関わることは、議員自身ではなく、第三者機関が決めるべきだという主張には、首肯ができます。「適正」を自分で決めれば、仮に、それが本当に「適正」でも、お手盛りという謗りを受ける可能性はあります。
 ただ、第三者機関の「第三者」選びや、例えば答申の拘束力は、かなり難しい問題だと思います。


 突き詰めれば、極端な削減は、首長側が、公約で議員定数削減を掲げ、勝負に出る形でないと難しいかもしれません。

 しかし、二元代表制の元で、議会を仮想敵にする首長側からのそれが、真の議会改革と言えるかは、かなり微妙で、議会制民主主義へのリスクもあります。いわんや、財政削減論のみで、議員定数は語ることはできません。

 ただ、そうでもせねば実効性が無いならば、その勝負を仕掛ける魅力は、私は強く感じます。
 もちろん、これも、仮に首長が半減と言う、その論拠がなければ、エイヤーしかないのですが。


 実際のところは、世論の圧倒的な支持を受けた強力な首長の出現が、議会にとっては、最大の黒船であるというのが、現状かもしれません。実のところは。
 あるいは、議会内に極端に不祥事が多く出て来た場合の世論の高まりか・・・。不幸な話ですが。


 一方で、一問一答とか対面式導入とか、基本条例制定とか、象徴的な議会改革の話もあるのですが、個人的には、議会質問については、どういう土俵であれ、どういうルールであれ、勝負は勝負。現状で、完全燃焼できているかどうかがまず問題で、必ずしも、土俵やルールだけの問題でもないように思います。
 現状の制度の活用ができていない中で、困るのは、改革ではなく、お茶を濁すような修正になることです。

 いずれにせよ、議会改革は、内部のリストラの話で、期を重ねて、議会改革の旗手を気取ること自体は、何もしてこなかった証拠でしかなく、基本的には、議会の恥ずかしい話であるという認識を議員は持つ必要があります。

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