2009年11月27日(金) 【事業仕分け畏るべし】

 上京して帰岡すると多くの方が、別に大都会を目指すこともないのでしょうが、岡山って地味かもなぁ、と感じると思います。
 しかし、それ以上に、現在私は、自分は何をやっているんだろうか?と自己嫌悪に陥っています。


 昨日は、夕刻まで一日中歩いていたように思いますが、銀座界隈の各県のアンテナショップを十数軒まわり、特に、北海道と沖縄の店舗の賑わいは予想通りでありましたが、一部地味なパンフ中心のショップを除けば、どの県のそれも、結構お客さんが来ていました。

 東京では、全国の名産品が買えるんだなぁ・・・。アンテナショップ巡りをすれば、名物に舌鼓を打ちながら、東京で、諸国漫遊ができます。

 こうなると、かえって、岡山の常設アンテナショップが無いこと自体、極めて不思議ですし、なにより在京出身者に無礼な気すらしてきました。なにやってんだ?岡山県???

 だいたい、日本一の桃太郎の看板や、きびだんごの売店があれば、岡山らしさは存分にアピールできるでしょうし、昼時には、岡山のばら寿司やママカリなど、確実に売れると思いますし、各種のフルーツも市場や百貨店に売り込むのではなく、常設店舗があれば、宣伝次第では、かなりブランド力も伴って認知度が上がるように思いました。
 特に、飲食店を併設している店は、一等地でも、採算が取れていないだろうなとは感じませんでした。

 これは、実は、いわゆる産直ショップがブームから定着してきていますが、安定的な販路確保のためにも、岡山市内の商店街等に、さらに、県内の市町村の物産店を集積させるという発想にも繋がります。


 一方、事業仕分けですが、夕刻の構想日本のJ.I.フォーラムには、14人もの事業仕分けを実施した府知事や市長、町長が、討論者で出席。注目度が上がっているため、参加者も、非常に多く、マスコミも入っていました。

 事業仕分けについては、はっきりと私は、その凄さ、有用性を認めますし、なによりも、蓮舫議員にせよ、枝野議員にせよ、その熱意が伝わり、本気だというのがよく分かりました。

 少なくとも、サイクリング中に、顔面を怪我するよりは、遙かに、国民のために体を張って、官僚と戦っているのが伝わってきます。財務省主導だの、1時間で何が分かるんだだの、識見を疑うなどの批判は、すべて甘んじて受けるが、国のために必要なことをしているんだという、覚悟と誇りが見て取れます。
 数億、数百億円にきちんと責任を背負っているのも感じます。

 じゃぁ、自民党の議員が、どれだけ体を張って戦ってきたのか、じゃぁ、我々が何をしているんだ、自分が恥ずかしいです。
 その本質は、個人の資質や努力に関係なく、歴史と数の上の特権階級意識に胡座をかいて、真摯に、勉強すらしてこなかったのではないか。あるいは、中堅若手も、実は、組織の縛りに、甘えてきていただけなのではないか。
 ぬるま湯でした。現実にどっぷりと浸かる中で、茹でガエルになりました。

 しようと思えばできたのに、しようとすら思わなかった前政権が、しようと思っていたのにできなかったが、やっとできた新政権にとやかく言う資格はありません。宣伝だなどと愚弄することもない、立派なことです。
 悔しかったら、やれば良いのです。でも、できなかったんだろう、もうできんだろう、それだけのことです。

 確かに、問題点は多々ありますが、政治判断で修正もできますし、なによりも、議論の俎上に上げただけでも、素晴らしいことです。そのこと自体は、高く評価しないといけません。

 思うに、政権交代のあとの動きで、今後何が出て来ようとも、執行部に替わりうる若い人材が民主党に多くいることは、十分に伝わりました。対抗するのは、これに倍するエネルギーと才能が必要になります。
 どうやって対峙するのか、できねば、自民党は、長期低迷せざるを得ないと思います。

 でも、それは、国民にとって不幸なことでもないんじゃないか。
 自民党に、明日はあるのか・・・。自民党に明日はなくても、国と国民に明日があれば、良いじゃないか。自民党地方議員としては、如何致しましょうか・・・。
 ともあれ・・・これは、相当、時間がかかります。うーーーーん。

 国民が望む二大政党政治を目指すと言えないと・・・。


 もっとも、事業仕分け自体は、予算編成時期と幸か不幸か被ったものの、本来は、予算削減の手段と言うよりも、情報公開の手法であり、事業の説明責任を負う職員の意識改革であったり、住民の行政過程への参加意識の醸成の方に、遙かに意味があります。また、実は、第三者を介在させることで初めてできる行革もあります。
 私が首長なら、すぐ本格実施します。

 岡山県においても、大規模事業評価委員会のように、第三者の参画を求めているものもありますし、行政内部的な事業仕分けについては、一応PDCAサイクルの形で、行政評価システムはできています。ただ、情報公開、住民参加という視点からは、どうでしょうか。

 また、京都府議会では、府議会主導で事業仕分けがなされています(その3146参照)が、本来、議決機関、チェック機関とされる議会は、立法機関として政策形成機能に、いかに関わっていくかを考えると、ひとつの議会の向かうべき方向なのかなという気も、してきました。


 ともあれ、木っ端微塵に吹き飛んで参りました。
 あまりにも酷い負けで、へらへら笑っている感じですが・・・。
 http://www.youtube.com/watch?v=TnA42X497ZM

 それにしても、高田馬場の洋包丁は休みでしたが、銀座で買ったのが、宮古島名物=雪塩ちんすこうというのも、なんだかなぁ・・。

Copyright (c) 2009 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp