2008年12月16日(火) 【怒濤の総務委員会】 | ||
本日は、総務委員会。想定内ではありましたが、幾つかの異例の事態が生じました。
議第75号「岡山県行財政構造改革大綱2008」の策定について、自民党議員から「継続審査」ではなく、「可否決定の保留」との意見があり、まず、それ自体を採決。仮に、可否の決定を保留すれば、審議未了、すなわち今議会では廃案になるというものです。 非常にテクニック的なこともあり、昨日から、委員会規則等で対応を考えていました。 本会議で委員会に付託された議案が、委員会で廃案に出来るという手法であり、緊張が走りましたが、採決をし、挙手少数で、可否を決定することとし、議案の採決。 共産党に加えて自民党議員2人の反対(挙手がなかったので、そう見なさざるを得ない)があったものの、挙手多数で可決すべきものと決しました。 議員団総会で、党としては可決の確認がとれていましたが、「党議拘束」という縛りをしていないため、異例の状況になりました。 委員会規則上は、瑕疵はなかったと思いますが、この流れを不服として、委員長解任動議を出すと言われていたため、内心は緊張(楽しみに)しておりました。 委員長は、委員会内部での互選ではなく、本会議場で、議長から指名され選任されているので、「私は絶対に辞任はしない。本会議場で、議長に、総務委員長解任動議を出されるならば、出して下さい。」と申し上げるつもりでしたが、動議はありませんでした。 多分、解任理由は、明確に出来なかったと思いますが。 ただ、この点を自民党の党内不一致だのと、新聞はおもしろおかしく書くでしょうが、問題は、例によって、かような重大な大綱の審議時間があまりに短かく、また、上程前に、差し替えを行った提案する執行部側の態度に、まず問題があります。 なにより、根本は、道州制を巡る議論ですから、その議論が十分でないままに、県政の既定路線にすることはままならぬという意見については、道州制導入反対そのものには組みはしないですが、言われんとすることは十分に理解は出来、私個人としては、委員の態度に問題があるとは、全く思っていません。 単純に、今回の一部の議員の行動が、執行部の提案に対して、党の考えを無視して、否決したと責められるとすれば、そのことについては、極めて真摯な態度であったと擁護させて頂きます。もう少しで、首が飛びそうだったけれども。 ============================ さて、もうひとつの異例の事態は、自民党の重鎮のベテラン議員が、今議会は静養されているため、委員長を除く委員は、自民党と非自民党が、4対4。通常は、自民党議員で過半数以上の編成をしているため、真っ二つに割れると委員長裁決で、私が決することになるという状況に。 ひとつは、「永住外国人への地方参政権を日本政府に求める意見書を採択しないように求めることについて」は、継続審査にすべきか否かで、真っ二つに割れました。 継続審査にすべきでないとした場合、多分、自民党以外は、否決するという流れですが、実際には、そういう意見書が出てきておらず、自民党は、継続審査という立場を取っています。 また、「学校法人岡山朝鮮学園初中級学校、同・附属岡山朝鮮幼稚園への教育助成金増額等、支援・助成措置の拡充を求めることについて」は、自民党以外は採択を求めて、結果、真っ二つ。 私自身も、直接依頼を頂いており、是非、通常の授業現場を観させて下さい、少しずつ進めて行きましょう、と申し上げてはおりましたが、部会、政務調査会、議員団総会と自民党は、不採択。 結果として、委員長裁決は、当然、自民党の決定に沿っていますが、韓国、朝鮮の在日の方々から、私個人への批判や失望の声が上がると思うと、非常に悲しくなります。委員長裁決ですから、やはり、私です。言い訳は出来ません。 ============================ 一方で、自由民主党岡山県大樹支部から提出された「郵政民営化の見直しを求めることについて」は、なんと民主党も共産党も採択に賛成。公明党反対。 もともと郵政民営化については、岡山県の自民党には批判の声が強かったですし、郵政懇話会には私も属しておりますが、国政への影響は必至です。 他党からすると、自民党が大混乱しているように見えると思いますが、事実、それだけ問題が山積、議論紛々、難しい状態ではあります。ただ、政治の混乱に乗じて、デタラメにやっているわけではありません。 全てが、重大な問題であり、真摯な議論もして、揉めるべくして揉めています。 加えて、昨日、三井物産エアロスペース株式会社からの消防防災ヘリコプターの納期遅延の説明の報告がありました。 入札前に、予算上会計上繰越措置が適用される(=納期遅延しても構わない)可能性の話もあったようで、県として、相手方の責に帰する事由で、違約金を求められるのか、求める気があるのか、もうひとつはっきりしません。 ともあれ、ドタバタと議論が進みましたが、今日も元気は元気です。 http://jp.youtube.com/watch?v=qL8ZD1v0vN8&feature=related | ||
Copyright (c) 2008 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp |