2005年11月22日(火)
【自由民主党立党50年記念大会】

=======================================
 本日は、自由民主党立党50年記念大会。いわゆる小泉チルドレンの83人の新人議員のうちの何名かが、面白おかしく取上げられるでしょうが、玉石混淆のバブルであることなど百も承知で、ゆえに、マスコミの言いそうなことは全て想定内で、むしろ、「奢る自民党は久しからず」なぞと、報道が踊るのを見てほくそえんでいる、そんなしたたかさを感じます。
 TVでお馴染みの方々を実に多く拝見致しましたが、私も、コメント致しません。50年の歴史の一シーンです。

 一方で、結党50年にあわせて、新理念・新綱領を打ち出し、なによりも、極めて現実的な新憲法草案を示したことは、政権政党・責任政党として正当に評価されてしかるべきです。自主憲法制定という立党の原点に立ち返るために、そのための準備を何年もかけて重ねてきたのですから。

 50年の歴史の中で、僅かの時期を除き、政権政党であり続けた自由民主党。私は、我が党の凄さを何よりも怖さを垣間見た気がしました。
=======================================

      ↓ 詳しくは

 私が式典で一番印象に残ったのは、財界との蜜月や立党宣言朗読ではなく、演出家宮本亜門さんのゲストスピーチでした。
 あるいは、もっとも報道されないところかもしれませんが、このスピーチは、私が政治関係の会で拝聴した中でも異色かつ出色の素晴らしいものでした。昔、カフカの『変身』を見たように記憶していますが、まさに、演出家であり、役者でした。

 NYでも評価される宮本氏は、沖縄在住で、私も、もう何年も前に沖縄にある反戦がテーマのごく小さな美術館でお見掛けしたことがあります。

 党員でもなんでもない宮本氏は、あくまで、国民の代表として、米軍基地のことについて触れられました。さらに、演出家として、政治家の能力にも、「想像力」が必要であり、「小泉さん」に、「改革についてこられない人に『想像力』を働かせて欲しい」と言われました。
 いや、おっしゃる通りだな、と思いました。

 何が凄いかというと、3000人の党員の前で、こういった適切な国民の声の代弁をされる宮本氏が一番凄いのですが、それよりも、それがさせられる自民党という党の懐の大きさも凄いです。
 あるいは、計算ずくなのかなぁ・・・。
 一つの会の中ですら、ある種のバランスが働いている、自民党というのは、そういう党です。理想的であり、かつ、現実的である・・・凄ぇなぁ・・・・。結局、全てを吸収して大きくなって行くのです。



 たまたま会場の外で、約十年ぶりに大手新聞社に勤める大学の同級生に会いました。

 卒業から18年の歳月は、彼を若手の記事をチェックするのが役目で、現場が恋しいよ〜と言う、政治部のデスクにしていました。おそらくかなり優秀な記者なのだと思います。
 就職先が幾らもあったバブル絶頂期に、私は、就職しなかったのではなく、今から思えば、できなかったのだと思いますが、なにか、どういう形になろうとも、我々に共通に流れる「在野精神」というのは、不滅だな、と、確認ができました。

 少なくとも、当時の早稲田大学政治経済学部政治学科の学生で、自民党が好きな奴なんて、右だろうが左だろうが、きっと一人もいなかったでしょう。
 「自民党学生部ってのは、なんなんだよ?理解できねーよ。」

  そういや、あの頃の皆からすると、自民党の県議って・・・。

Copyright (c) 2005 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp