2001年3月29日(木) 【自民党が見えない】

 本日より2日間に渡って、岡山国際ホテルで、中国・四国ブロック自由民主党中央政治大学院春季特別講座が、開催されています。
 中四国の地方議員や党員の大規模な勉強会なのですが、時期が時期だけに、事実上は、7月29日と目される参議院選挙の引き締めのための催しと言えなくもありません。
 オブザーバーで少しだけ参加しました。

 今回の参議院選挙は、非拘束名簿で、自民党支援団体から、一票でも自民党票を叩き出させる作戦と言われていますが、個人的には逆効果のような気がします。頭を抱えておられる方が、非常に多いのです。

 当時自民党は、下野していましたが、私が、この業界に入って10年にもなりませんが、「政治デフレ」と呼びたい右肩下がりが続いています。
 公明党や共産党を除くと、全ての党に、明日がないように思えます。ウルトラ自民党シンパの集まりのはずが、古賀幹事長をお迎えしたにもかかわらず、会場全体に、なにか通じるものがないのに、正直驚きました。

 もしも、共産党や民主党、自由党、社民党といったイデオロギーの全く異なる政党が、政権をとったら日本はどうなるんですか?一番聞きたくない話です。だから、自民党ですか?だから、無党派でしょう。二者択一ではありません。幹事長まで、それを言われては・・・・。
 消去法ではなく、積極的に政党が、自民党が選べない、それが事実でしょう。


 一方今日は、要約筆記クラブの方との打合わせや、総合的な学習の時間における英語指導の勉強会にお邪魔して、確実にNPO活動の芽が伸びていることを肌で感じました。
 自立された市民の自由な活動は、政党のていたらくに、まさに反比例しています。あるいは、NPOが、政党をうちのめす時代が、やってくるかもしれません。

 本当に政党がいるのでしょうか?少なくとも地方で、今のスタイルで政党が必要なのでしょうか?地方に住む住民の声を政党が、ちゃんと代弁していますか?ちゃんと理念や政策で集まっているでしょうか?
 国政選挙の選挙マシーンに、地方の政党があり続けるなら、相乗効果で、選挙も政党もへたっていくように、私には思えます。
 このままで良いはずがありません。


 自由民主党NPOセミナーは、あさってです。私にとっては、中央や行政への挑戦状かもしれません。あるいは、政党の混迷の一里塚です。

 正直に書いて、私には自民党が見えません。だから、敢えて今、動きたいのです。

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