2008年12月10日(水)
【『手放しで激励』などしていないけれど・・・】

 本日は、自民党青年部局恒例のJR岡山駅前の街頭演説。美しい雲ひとつない青空に、12月にしては寒さも緩め。しかし、今朝の地元新聞に、そうなんかなぁ?と思いました。

 今議会から、一般質問については、市議会・県議会ともに、翌日の朝刊に顔写真が出て質問の内容の一部が必ず出るということが無くなりました。今後は、必要な記事の中に、質問者の名前を織り込むということで、私の場合、今回は、ファジアーノ岡山支援の答弁の紹介があり、かろうじて、名前が掲載されたわけです。

 これからは、顔写真が新聞に出るからと売名的な理由での登壇が減ったり、記事にすべき内容のない質問は黙殺されるということで、残念ではありますが、記事の掲載が減るのは、致し方ないとも思います。
 逆に、登壇者が、よほど練っていかねばならないのは、歓迎です。


 しかし、一方で、KK記者の名前入りの記事ですが、4選した知事に、6人のうち、5人の質問者が、祝いの言葉を言い、その後にも、温度差があって、私は、全国レベルで頑張ってくれと、知事を『手放しで激励』したそうな。
 傍聴して頂いた皆様、そう思われましたか???

 KKデスクとあろう方が・・・・何を見ているんでしょうか・・・・。祝いを言うのは、儀礼として当然。しかし、あれだけ、喫緊の課題である経済対策、雇用対策について申し上げたのに、知事と議会の関係が、ぎくしゃくするのを茶化す(意図する)ように、貴重な紙面を割かれることが、読者である県民の皆様の利益に資するのでしょうか?

 知事選挙で自主投票になった自民党は、私は、おべんちゃらを言い、応援しなかった議員は、厳しく責めて、分裂してたいへんだね、と笑いたかったのでしょうか。あるいは、当選したら、自民党は、全員応援団で滑稽だね、とでも言いたかったのでしょうか。
 申し訳なくもないですが、私は、そのレベルで議場に立って、発言しているアホな議員は一人もいないと思います。切迫した状況の岡山県政は、今、そのレベルで動いていません。
 報道の意図が分かりません。
 信頼される地元紙だからこそ、もっともっと伝えて頂きたい内容が幾らもあります。


 何か記者の意に沿わないことがあったのかもしれませんが、言葉狩りのように、ひとつの言葉を取り上げるのではなく、前後の文脈から国語として十分に把握して貰わないと、命懸けの議場で、無批判に、知事におべんちゃらでも言っているように読めてしまいます。たいへんに迷惑です。

 そもそも、『手放し』という状態はどういう状態なのか?『執拗に』とか『冷酷に』と同じで、主観混じりの言葉です。私は、議場で、下記のように申し上げています。これが、『手放し』なのでしょうか?

 『今、岡山県は、確かに危機的な状況にあります。しかし、だからこそ、今、政治に関わる者の『マインド』が試される。大綱だ、プランだ、ビジョンだという、美しい言葉の羅列の中で、しかし、一番重要なのは、どれだけ岡山県を岡山県民を『熱く』思っているか、そして、それを伝えられるか、その『マインド』です。
 私が、2月定例会、6月定例会で、抽象的な質問をさせて頂く中で、知事に求めていたのは、この『熱さ』、『マインド』を伝えて頂きたいということでした。様々な事柄は、まさに、『マインド』が伝わらないことで悪化したように思えてなりません。』

 これは、むしろ批判では・・・。


 一方的な主観だらけのマスメディアの報道に対して、こういうツールがなければ、僅かですら、思いが表明できません。

 なお、今回、冒頭に、「全国レベルの活躍」を求めた内容は下記の通りで、これも、『手放し』で誉めているのではなく、国に対する戦いをする責務があると言っているのは、日本語として、普通は分かります。さらに、日本に、5期目の知事はいないと申し上げているのです。

『通告に従い、一般質問をさせて頂きます。トップバッターですので、まずもって、石井知事の4選再選、誠におめでとうございます。
 さて、知事が所属される全国知事会の総務常任委員会では、昨年、条例により知事の在任期間の制限を求める声がありましたが、現在、全国で5期目の知事はおられず、4期目の知事は、石井知事を含めて、7人しかおられません。

 このうち、来年、再来年で選挙を迎えられる知事も多く、いわばベテラン知事として、石井知事におかれましては、願わくば、長野知事以来の全国知事会長も狙って頂きたいという、全国レベルでのさらなる活躍が期待されます。
 特に、昨今、政局がらみの国会の議論で、時として、地方財政が振り回されている、あたかも、地方の生殺与奪の権限が、国にあるようで、正直なところ、私は、日々苛立ちを覚えています。
 地方分権改革推進委員会の議論も、どこまで地方に対して本気なのか分かりません。道州制特別委員会の委員長としても、是非とも知事には、「闘う知事会」のトップに立って頂きたいと思います。

 真の地方分権の実現が叫ばれる時代にあって、全国知事会の役割、さらに、その中での石井知事の役割、そして知事会長への「思い」をお知らせ下さい。』

 これって、『手放し』?。



 それにしても、本日の議会も、真新しい答弁はあまりありませんでしたが、不思議な状況で、殺伐と言うより、なにか意地が悪いなぁ、という質問が多くありました。
 特に、「4年間改革して、本当に日本一暮らしやすい県になるのか?なにをもって、日本一と言うのだ?」と、知事を詰める理由が私には分かりませんでした。

 ただ、ともかく、本気なのは間違いがない、模索しているのは間違いがない、そして、誰もが苛立っているのも間違いない、それでも、議員も変わってきている、それぞれが、変わっていかなくてはいけないと思っている、そのことを肌で感じます。
 また、敢えて言えば、知事与党はないわけですが、議会と執行部の関係において、これはまずい状況でもありません。

 振り返ってみれば、あの頃から議会が変わったなと言える、それが今です。

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 ところで、昨日の部会に引き続き、今日は政務調査会。頂戴している請願・陳情について。非常に難しい内容のものが多くあります。
 明日が、議員団総会で、ここで、いわゆる党議拘束がかかりますが、その中で、あるいは全国レベルで、大きな議論になる内容のものもあります。少なからず、自民党の国政レベルでも影響があるかもしれません。

 また、もうひとつ我々の頭を悩ませているのは、共産党系支持の団体が動いて、現役私立高校生が代表となり、私学助成について、議長に直接会い、出してこられた陳情。
 この団体は、現役私立高校生達に、印刷した葉書にメッセージを記載させて、自民党議員に大量に要望書を送ってきました。私も、50通以上貰い、返事も書きました。

 請願・陳情は憲法上の権利。我々が、冒すべくもありませんが、名前も知らない子供の鉛筆書きの文字で、「あなたは私学の生徒を苦しめるために議員になったのですか?」と書かれた葉書を貰うことの苦しさ。
 しかも、私学助成の最大は、教師の給与への補助である・・・こういう運動が効果的だと思える大人が、個人的には・・・。もちろん、私は、それで判断はしません。
我々以上に苦しいのでしょうから・・・・。
 はっきりしていることは、青春時代に、彼らは、間違いなく自民党が大嫌いになるということ。今後こういう形で、子ども達の署名が、どんどん来るのでしょうか・・・・。
            http://jp.youtube.com/watch?v=y1i3nZIGUhs

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