2004年7月1日(木) 【委員長への要望】

 選挙カーが北に上がったため、久々に議員らしい一日。何かもうお伝えしなくてはいけないことが出来ていなかったり、ご迷惑をお掛けいたしまして、本当に申し訳ありません。


 午前中は、商工がらみのご依頼事や、文教委員長として、義務教育費国庫負担制度堅持の要望書受けに、その他、文教委員長宛の要望書の検討。

 私は、常任委員会の委員長は初めてなのですが、文教委員長宛に頂いた「要望」書は、下手をすると、文教委員長の私のところで止ることが判明しました。
 正直に書いて、かような責任を一委員長に課せられても、出された方は、それで良くても、頂戴した方は、ではどうするのか、という話です。
 委員長は、「聞き置きました」と格好をつけるだけのことです。私が、「握れ」ば、それで終わってしまうのです。
 常任委員会委員長宛の要望は、今まで、どのように扱っていたのだろう?と、非常に気になります。


 これが、「請願(紹介議員あり)」「陳情」で、県議会議長宛であれば、各委員会に付託されて、付託事件として審議されるのですが、「要望」という中途半端なものであると、中途半端なことにしかなりません。
 「請願」「陳情」と「要望」は、全く異なるのです。

 当局にとっても、「要望」書は、上までは上がるものの、「検討する」と応えれば済むことで、正直に書いて、議員が、「要望」を勧めるとすれば、それは、ある種の責任放棄です。

 すなわち、常任委員長に「要望」が出たところで、所属委員にすら伝わりません。ある意味、仕組みが分かっていながら、議会(議長)への「請願」「陳情」でなく、常任委員長への「要望」を勧めるならそれをするなら、ずるいやり方です。
 決して答えの出ない年中行事になりかねません。


 受けた議員が、本気であれば、自ら本会議場で一般質問で取上げるか、自会派所属議員に、委員会で発言してもらうこともできますし、どうあれ、議長宛の「請願」「陳情」の提出まで持っていくのが誠意ではないか、と思います。

 例え、それが、他会派への調整が不調に終わり、委員会で、継続や不採択に終わったとしても、委員会で、議論をさせること自体には大きな意味があります。
 つまりは、会議録に残さないと意味がないのです。この会議録は、翌日には、知事も見るものです。

 例えば、今議会、卒業アルバムに絡んだ「陳情」は、自民、公明、共産が継続、民主は、不採択、多数決で継続となりましたが、そういう各党の判断への判断は、重要なことです。


 そして、私は、委員長宛に来た「要望」は、委員会で公表するようにしようと、考えています。こういう当たり前のことが、信じられないことですが、実は、今まで出来ていなかったのです。
 少なくとも、委員長が、「握る」ことがないように。


 ともあれ、非常にテクニックが必要な事ですが、まずは、議員に、本会議場で一般質問をさせることを考え、さもなくば、請願、さもなくば、陳情、というのが、議員の使い方としては、効果的なように思います。



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