2003年2月28日(金)
【議会を変えなければ政治は変わらない】

 ももたろうスタジアムの側で、朝から街宣したのがいけなかったのか、代表質問2日目にして、議場最前列にもかかわらず、当選以来初めて強烈な睡魔に襲われました。議会で、寝てばかりの議員がいるという批判はよく耳にしますが、予算議会の重要な議会に、この体たらくを皆様に心からお詫び申し上げます。

 午後から、先日お亡くなりになった自民党政調会長のご葬儀。まるで、「ペイフォワード」のような車の長い列になりました。そこから、地域の老人クラブのお茶の会やら、踊りの会のお邪魔をしているうちに、原稿が、一部ボツになりました。


 今から思うと原稿を真夜中に書いたため、走った面もあるのですが、要は、執行部に聞くべき質問ではない、ということであり、議会運営委員会等議会の側で考えるべきことだった、ということです。

 しかし、同時にそのことは、議会で執行部にいくら質問を重ねようと、根本的に議会は変わらないということも意味しています。

 そして、端的に、少なくとも、1期の私には、どうすることもできなかった一番大きな課題です。1期としては、毎議会質問は結構でした。しかし、2期も、毎議会質問は当然の前提として、それで、終始されたら困るんです。


 決して日の目を見ない質問原稿は、下記のようなものです。

 『さて、この4年間に、私が一番痛切に感じましたのは、いわゆる大統領制をとる地方政治において、議会の権能が弱いんじゃないか、ということです。

 地方では、議院内閣制の国会と内閣に見られるような制度上の与野党は、本来存在しないのですが、それをモデルにした政治運営が行われ、そのこと自体は、政治の安定に資するとしても、議案は前もって根回しが行われ、我々の質問の内容も予め決まっていて、その答えも質問前には出来上がっている状態で、しかも常に議員が執行部に質問をするという形をとっています。

 このことには、私も終いには、慣れては参りましたが、多くの有権者の方には、なんじゃそりゃと言われます。CATV中継も入ろうかという時代に、こういった形態に対して、知事としては、どのような認識をお持ちなのかお知らせ下さい。


 ところで、予算を編成し、条例案を作成するのが執行部側としても、最終的に承認し決定するのは、議会です。その中で、私がどうしてもわからないのが、そもそも「おかやま夢づくりプラン」に代表される重要な計画や、多くの○○計画が、執行部からの説明や協議はあるものの、議会の明確な議決を得ぬままに策定され、それを中心に県政が推進されることです。

 確かに、「夢づくりプラン」の策定に際しましては、全員協議会で協議しましたが、議決をした覚えがありません。平成10年からの基本構想は、議決したようですが、私は、参加していません。

 しかも、人選については、議会の関与するところではないにもかかわらず、時として、議会よりも、大きな進言権と言えるようなものを持っている審議会や委員会の意見が、錦の御旗となり、県政推進の根拠とされることに、選挙でいわゆる民主的コントロールをかけられた、半代表としての議員である私は、どうしても疑問を持つのです。

 その結果として、正直に申し上げて、私は、議員でありながら、執行部の方が語られる県政で踊る大きな言葉に、馴染めず、いまだにどこか愛情を持てずにいます。
 こういった点につき、知事はどのように思われているのでしょうか。』


 この質問は、問い自体が間違っています。少なくとも、知事に伺うべきことではありません。○○計画を議決事項にするかどうかは、条例で決められることで、条例の提案権は、議会にもあります。

 本来は、議会に働きかけていくべきことです。逆に言えば、議会が、その気になれば、かなりのことは変えられるということです。今重要なのは、議員は、執行部ではなく、議会自信に質問を重ねることです。

 議会を変えなければ、政治は変わりません。
 最後にきて、改めて基本に戻りました。

 どうやったら、議会を動かすことが出来るか?まずは、民意、まずは、選挙です!!

 いつ、誰が、なにを、どのように変えるのか、県政の未来を左右するのは、私でないと誰が言えますか?

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