2002年6月17日(月) 【「台本を読む」】

 本日は、午後から、ジャパン・ソサイエティー地方政治・公共政策フェローとして来岡されている米国カンザス州議会上院議員クリス・スタイネガー氏(40歳)をご案内して、吉備津神社、瀬戸大橋、与島フィッシャーマンズワーフ、鷲羽山展望台、鷲羽山スカイライン等々をまわりました。
 これでは、まるで半日観光コースでしょうか。

 氏は、5月から7月という、米国の地方議会の最も楽な時期に、2ヶ月半に渡る誠に羨ましいプログラムで来日されています。
 民主党の議員です。

 カンザス州というのは、農業が強い州ですが、自身独自の自由な計画、文化体験を通じての日本研修ということで、なんでもかんでも見てやろう、これぞ遊学、日本漫遊のようではあります。

 我々が、欧米でなくても、東南アジアや中近東諸国の地方政治に触れられたら、どれほど楽しく、なにより参考になることでしょう。実に羨ましい限りです。


 吉備津神社では、学識・見識の極めて高い、自称「釜炊きのおばちゃん」から、お釜の説明を受け、岡山の鉄と温羅(うら)の歴史を再認識し、外国人に、岡山の良さをアピールしながら、その実、伝えきられない、己の不勉強を痛感致しました。

 車中では、日米の議会や選挙の制度の比較、税金の話、産業振興の話、家族のこと、はては、インターネットの使い方等々、話が多岐に及び、非常に参考になりました。


 中でも、想像に難くなかったのですが、理解されなかった、というより笑われたのが、議会における質問の事前告知(根回し)の話でした。

 明日の私の一般質問を議場に傍聴に来て頂くのですが、米国の地方議員には、質問前日に観光案内の真似事ができ、当日は「台本を読む」など、とんだ茶番劇に映るのかもしれません。

 やはり、国際的に堂々と説明できないことは、かなり、おかしいのかもしれません。日本的変容で済む問題ではないのでしょう。こういった認識をする上でも、外国との比較は、有意義です。


 なお、本日は、通訳の方がしっかりおられたことは、付言致します。
 また、今回は、昨秋の日米青年政治指導者交流プログラム第20回米国代表団訪日プログラム岡山企画「焼き鳥で世界を語ろう!!」のような企画はございません。あれは、空前絶後、最高でした。


 さて、その13回連続になる13回目の一般質問は、一般質問初日、明日6月18日(火)2番目です。午前11時10分に議場に起こし頂ければ、確実に傍聴して頂けます。
 お時間の都合が宜しければ、スタイネガー議員を見に(?)、是非、ご来場下さいませ。

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