2013年2月20日(水)
【地方交付税は、誰のもの?】

 本日は、水曜日恒例のモーニングセミナーからスタート。
 その後、児島湾大橋袂で街宣。3℃に春を感じます。

 今日は、総務委員会。補正予算が固まって、事前審査制で、来年度予算案ついての議論も、明後日からの本会議で、大きく変わることはないでしょう・・・。

 私にとっては、交付税ショック、財政危機宣言時に続いて、悔しさが残る予算です。特に、2008年は、総務委員長として、やり抜いた感はありましたが、今回は、充実感がさらに薄いです。

 昨日は、参議院の予算委員会をラジオで聞いていて、片山虎之助先生が、地方交付税の削減をもって、国家公務員の給与カット同様の給与カットを地方に迫る手法について、疑問を呈してくださいましたが、今日の委員会では、まさに、同じことを敢えて問いました。


 そもそも、地方交付税とは何か?

 その目的は、「地方公共団体の運営の自主性を損なうことなく、その財源の均衡化を図り、国が必要な財源の確保と交付基準の設定を行い、地方行政の計画的な運営を保障することによって、地方自治の本旨の実現と地方公共団体の独立性を強化すること」です。

 本来は、地方のものであって、国の政策目的に、利用されるものではありません。したがって、自民党が政権与党であれ、議会として、なんらかの意思表示をすべきだということを強く申し上げました。

 東日本復興支援の財源捻出のために、国家公務員の給与カットをするという理屈があったとして、地方交付税をその分減額して交付して、地方もそれに倣って欲しい、しかし、実際に給与カットするかどうかは、地方次第で強制ではありません、などという理屈が、通るわけがありません。



 一方で、だからといって、岡山県において、給与カットを0%に戻し、収支不足72億円分は、基金を取り崩して予算編成するというのは、繋がってはいますが、論理必然の話ではなく、合理的な説明がされたという印象を全く持っていません。行革を中断した側面もある赤字予算の上程です。

 したがって、今回の予算案については、遺憾であるということも、申し上げました。



 一方、今年度の最終補正予算案が、一般会計71億円減額となりましたが、予算の1%を減額補正すること自体、予算編成の精度が低いのではないかという評価も出ました。

 昼には、ライオンズの会合や夜にも、会合がありましたが、なんかもうどんよりした気分です。
 議決する責任が、一番重いのですから・・・。

 渡辺美里=『Long Night』http://www.youtube.com/watch?v=WD9-eEPR28Q

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