2012年7月28日(土)
【いきなりスマートタウン構想!?】

 夏頑張りすぎの暑さです。

 今朝の山陽新聞さん朝刊によると、知事が、内尾について、スマートタウン構想推進の検討に入ると、定例記者会見で、表明したとの事。

 一方で、浅口市の寄島干拓地C地区(約3・1ヘクタール)に予定している設置計画の事業者が広島県福山市の「福山電業」に決まったということですが、私はもちろん、メガソーラーやスマートタウン構想を推進することを否定はしませんが、問題は、場所と手法です。

 日経にまで出ており、事情の分かられない方には、前向きな良い話に聞こえるかもしれませんが、モデル地区にといっても、当該地域にまったく説明なし・・・。
 メガソーラーの候補地になったことすら、地域に説明が無く、そもそも、それを6月定例県議会でどれだけ申し上げたのか。要は、聞く耳は持たんということか・・・?

 それにしても、ここにきて、スマートタウンとは、もともとの構想なのか、後付の説明なのかは、分かりません。いずれにせよ、アカウンタビリティの真っ向否定で、議会の委員会等で協議もできぬのに、一方的に記者会見で、発表する内容ではありません。

 産経ニュースによると、
 『岡山市南区の内尾県有地(約12・2ヘクタール)について、アクセスの良さなどから、「第3次おかやま夢づくりプラン」に掲げる新エネルギーを活用した「スマートタウン構想」推進の拠点とする考えを示し、「今後具体的に検討する」と述べた。内尾県有地は現在、地域の子供たちのソフトボール大会などに使用されているため、地元から継続的な使用を求めて施設設置に反対する声がある。石井知事は「県全体の貴重な土地。理解頂けるよう丁寧な対応に努める」とした。』

 ただ、一番の問題は、今回、議会制民主主義を真っ向から無視する中で、むしろ、直接に関係される県民の皆様からの県政への信頼を大きく損なっていることです。
 個人的には、施策推進に当たり、受益者は誰か、本当に、具体的に笑顔が思い浮かべられるかどうかをひとつの試金石と考えたいですし、今回の施策推進については、他山の石として、自分の政治信条の反面教師として、活かしていきたいです。

 しかし、記者会見で表明の際、知事の頭には、具体的に、誰の笑顔が思い浮かんだのか、確信の根拠はなんなのか、私には、さっぱり分かりません。もちろん、怒っても、諦めてもいませんが、ただ、呆れているだけです。一番近い感情は、「不思議」です。

 今後、政治を行う場面で、財政厳しき折に、どうしても我慢して頂かなくてはいけない事を明確かつ正直にお伝えすることは、必要なことだと思います。ただ、その際も、一方的な報告ではなくて、時間がかかろうとも、丁寧に説明をして、協議をする、そういう基本は、忘れてはいけないと思います。

 ましてや、財政問題というよりも、重点施策なら、なおさらです。16年間も続いた県政で、あと実質2ヶ月の任期の知事の下で、強行に推進されるべき施策なのかどうか・・・。
 確かに、衆愚政治に堕してはいけませんが、市民、県民、国民を侮るのも、ほどほどにしないと・・・・。


 夜には、まつりのはしご。

 海援隊=『思えば遠くへ来たもんだ』
   http://www.youtube.com/watch?v=cprCkQW7XoA&feature=related

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