2012年7月16日(月)
【スポーツ立県と言われても・・・】

 夏らしい朝になりましたが、虫を追いにお邪魔させて頂きたくもあったのですが、ある地域のスポーツ少年団のソフトボールの招待試合に。

 基本的には、スポ少は、小学校のグラウンド等を使われますので、奥市グラウンドのような身近さでは、内尾グラウンドの話は、伝わり難い部分もあるのですが、子ども達の姿や指導者の先生方、なにより、保護者の方々の熱い思いは、共通です。
 やはり、子ども達の笑顔を守りたいという思いが、いっそう強くなります。


 そこから、内尾グラウンドに。今日は、老人クラブの方々が、グランドゴルフを楽しんでおられました。こういう空間があることは、老若男女の生涯スポーツにとって、本当に重要だと思うのです。

 一昨日の県政懇談会では、内尾グラウンドについて、地域の声をしっかり聞くようにと、逢沢代議士が、ご発言いただいたそうで、心から感謝です。


 ご要望を頂いて、昼からの自民党県連の知事選挙に向けた選対会議のあと、会場となった同じホテルにおいて、「スポーツ立県おかやま」宣言式典「第67回国民体育大会(第68回冬季大会)」並びに「第12回全国障害者スポーツ大会」激励式典が、開催されました。

 もちろん、6月定例会で、スポーツ振興条例を議決したものの、国体の予選会などは続いており、あるいは、知事選挙に出られるなら、最高のタイミングだったのでしょうか・・・。特に、青少年の問題を考える100人委員会など、知事選挙が近づくと開催されていたイメージがあり、いぶかってしまいます。

 素晴らしかったのは、トップアスリートである有森裕子氏と2010年バンクーバーパラリンピックで金メダルを2つ獲った新田佳浩選手からのメッセージ。
 まず、有森氏は、宣言もさることながら、今後の実質が大切なこと、また、新田選手は、無くなったものを見るのではなく、今、あるものを見ること。支えられていることの感謝を強くおっしゃられました。

 しかし、それにしても、内尾グラウンドから、子ども達を追い出す中で、知事が、よくこの日の宣言文が読めるもんだなぁ、と感心しました。私は、悔しくて、思い切り、2つの項目に、バツをしました。
 これは、なにかの冗談なのでしょうか?

 一 子どもから高齢者まで、全ての人が生涯にわたり身近にスポーツに親しむことができる岡山
 六 スポーツ活動の場が確保され、安全に利用できる環境が整った岡山


 そもそもが、行財政構造改革で、国体代表選手の派遣費を削り、統一ユニフォームは、自腹。トップアスリート育成事業などは、早々に打ち切る状況の中で、国体の十位台がキープできているのは、各競技団体の並々ならぬ努力があるからです。

 B級グルメもそうなのですが、誰かの努力の上に出てきた成果に便乗するかのような行政の姿勢を普通は、支援とは言わないと思います。

 誰かの汗や涙に対して、何もしていないものが表彰状を送る前に、本当に支援が必要な時期に、光の当たらない地道な部分に、すべきことをしてはじめて、スポーツ立県と言えるのではないでしょうか。ましてや、子ども達のために、美辞麗句の掛け声以外に、実際には何をするのでしょうか?


 思えば、こういうことって、多かったなぁ・・・。

 馬場俊英=『陽炎』 http://www.youtube.com/watch?v=ht0nR7Dn1BQ

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