2012年1月17日(火) 【1月17日を思ふ】

 本日は、朝一で、泉田で街宣。

 言うまでもなく、今日で、阪神淡路大震災から17年。思えば、「ボランティア元年」と言われた年になりましたが、岡山では前年に、「第1回おかやま国際貢献NGOサミット」が開催され、救援物資の輸送も、AMDA等が行える土壌がありました。まさに、岡山が動いた年でした。



 当時は、NPOという言葉も一般的でなかったことを思うと、オウム事件で足踏みがあったものの、今の岡山NPOセンターの前身であるNPOサポートネットワークづくりに、秘書時代の私も動かさせていただき、もちろん、議員になってからも、NPO支援条例や国際貢献条例をつくっていくことになる契機の年でもありました。

 岡山JCはじめ多くの団体が精力的に動かれましたが、私も1月20日には、長田区におりました。あれから神戸の街は復興し、今の高校生は、震災の記憶にすらない状況の中で、昨年の3・11。
 我々の世代は、戦争を知らない世代ではありますが、今生きる誰もが、たとえ戦争を知らずとも、誰もが、震災を知る世代です。

 17年前、そして昨年被災された方に思いをはせながら、議員としてすべきことをしっかりしたいな、という朝・・・。ともあれ今日は、防災や絆や命について、じっくりと考えたい日です。

 しかし、いつも祈っているのですが、交差点に入るところで、街宣中の私の目の前で接触事故・・。双方怪我は無かったようですが、 なにか交通量が多いですし、全体に急いた感じがあります。
 くれぐれも、こういう日に、これ以上事故がないことを祈りたいです。

 一方で、比較的あたたかい朝であることに気が緩み、風邪をひいた模様です。

 渡辺美里=『10 years 』
  http://www.youtube.com/watch?v=ldqs7OUVrRs&feature=related

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 ところで、秋の知事選挙について、いろいろと質問を頂戴いたしますが、少なくとも、石井知事は、明確な5期目への出馬表明をされていませんし、4選以上は多選として推薦をしないことが党是である自民党も、候補者の人選、擁立が決まっているわけでもありません。

 自民党が推薦しないということが、自主投票も含めて、応援をしないということを必ずしも意味せず、ともあれ、現時点で、知事選挙、とりわけ現職の石井知事の進退に言及すること自体、時期尚早である、というのが、現在の私の見解です。
 ダメ出しも、擁護も、私はしません。

 少なくとも、2月定例会で、大阪府・市や国の案を既に凌駕している行財政構造改革のラストイヤーに入る来年度予算を成立させることが、当面の課題です。


 思うに、議会サイドもこれから、各派各党様々な動きもあるでしょうが、少なくとも、13年も、税金を食んでいる私が、石井県政そのものを全面否定するのは、自己否定そのものであり、長期政権が問題なら、長期に議決してきた議員の責任も重いという議会サイドの自覚は、必要であると思います。

 つまりは、議員の多選についても、論じる必要もあるでしょう。二元代表制のもとで、それは別だという論拠が、全くありません。

 だいたい知事がどうだったという以前に、二元代表制のもと、己が議員としてどうだったのか、議会がどうだったか、知事や執行部に対して、どれだけの勝負を仕掛けてきたか、提案を行ってきたか、その実現に努力してきたか、も、問われます。

 知事への批判は、議会への批判の両刃の剣です。自民党の政権与党批判に似ています。



 一方で、倉敷チボリ公園を失った事は、私自身にとっても、最大の悔いであり(ゆえに、ジオラマを救出するのがせめてもの言い訳になったわけですが・・。)、県政の中期計画である「夢づくりプラン」にいたっては、「のび太の夏休み学習計画」と揶揄して、意図的に黙殺しており、すべてが、OKだなどと思ってもおりません。

 しかも、私自身、消防防災ヘリコプター購入の議決については、自民党で唯一、議場退席をするなど、全面的に、知事の提案を可としたわけでもありません。

 なによりも、退職金返上を迫ったことも含めて、本会議の場で、知事と真正面から堂々と戦ってきた自負もありますが、その結果、県民の勝利という成果を勝ち得たこともないわけではないのですが、全体としては、がっくりするような、負けたような気分になる議会が、本当に多かったのも事実です。

 でも、今まで、良い喧嘩をしてきたなとは思っています。本気で戦えば、妙な信頼関係というのも、ないではありません。あくまで岡山県政発展のための喧嘩だったのですから。
 しかも、監査委員として、武装強化しており、まだまだ勝負は出来ます。


 いずれにせよ、冒頭に申し上げたように、今は、時期尚早だと思います。

 多選批判を押さえ込めるものがあるか、多選批判だけが争点になることを超えるものがあるか、すべては、これからだと思います。
 なによりも大切な事は、岡山県にとって、岡山県民にとって、何が良いか、どうあるべきか、ということです。

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