2011年8月28日(日) 【塩漬け土地にメガソーラー】

 夏がぶり返してきたような暑い日曜日の朝一、大福で街宣。

 本日の朝日新聞朝刊に、「遊休地に太陽の恵み?」というタイトルで、メガソーラーに関する記事が掲載されています。

 一般家庭の屋根に取り付ける発電装置が、2〜4kWであるところ、1メガワット=1000kW以上の発電能力を持つ大規模な太陽光発電所が、メガソーラーということになります。
 ちなみに、1メガワットの施設の発電量で、一般家庭300世帯分の1年間の電力をまかなえると言われています。

 ソフトバンクの孫正義社長が、いずれも事務局長を務める35都道府県が参加する「自然エネルギー協議会」と17政令指定都市が参加する「指定都市自然エネルギー協議会」が、いわば誘致合戦を展開しているということで、石井知事は、前者の協議会の会長という立場です。



 孫氏は、2020年までに、1億kWの太陽光発電施設の整備目標を掲げ、20万haの土地が必要な計算になるということですが、今年3月に策定した「おかやま新エネルギービジョン」で、岡山県も、20箇所を誘致候補地として掲げ、2020年までに、10箇所誘致を目標に掲げています。特に、発電施設の出力1メガワットあたり2千万円、最高1億円を県が補助する「特典」もつけているのが特長です。

 各自治体とも、いわゆる塩漬け土地を解消できる上に、固定資産税も入ると目論んでいます。競争が本格化しているのは、間違いありません。
 ましてや、晴れの国岡山が、この船に乗り遅れてはいけないというのは当然でしょう。




 ちなみに、例えば、件の内尾グラウンドならば、12ha。理屈からすると、ざっくりと、7メガ以上、2000世帯以上の1年間の発電が賄える施設に、1億円補助を打つということになりますが、ただ、かくも美しい話になるのかどうか・・・・。

 だいたいが、内尾は、塩漬け土地ではないわけですが、内尾意外なら良い話の、そもそもこうしたビジネスモデルが、本当に成功するのか?という話です。

 菅総理退陣の要件であった「再生可能エネルギー特別措置法」は、26日に成立しましたが、太陽光などの自然エネルギーによる電力の買取を電力会社に義務づけ、そのコストを電気料金に上乗せする仕組みが法制化されたものの、詳細は、これから。
 要は、我々の電気使用量を値上げして、買取する価格が、採算が取れるだけのものか?というのが、焦点になります。ここからかなりの議論になるものと思われます。


 いずれにせよ、私は、総論に反対したり、県の施策に真っ向反対しているわけではありません。
 ただ、この夏、夏祭りに乗じて、地域の声をうかがって回るにつけても、内尾については、厳しい声のみです。それでも、いたずらに混乱させるべきではなく、今は、推移を見ているところです。


 近藤真彦=『夕焼けの歌』 http://www.youtube.com/watch?v=KfKG4w4a-R4&feature=related

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