2011年7月17日(日)
【再生可能エネルギー特措法と内尾グランド その1】

 今朝も暑い朝です。3連休の中日ですが、子ども達の夏休みが、長すぎます。
 結局、新学年で、すぐGW、さらに、最近では運動会と行事が続くと、学習時間が足りないはず。そこで、3連休の後に、長い夏休みに突入では・・・。夏の学習時間の確保が必要だからこそ、クーラーがいると申し上げているわけです。


 さて、南区所属の議員としては、今回の内尾グランドへのメガソーラー誘致については、行政はもちろん、議員としても、やはり地域への説明責任があると考えています。

 現在県議会内で、唯一、内尾グランドへのメガソーラー誘致に疑問を呈している私ではありますが、一方では、最近、意図的に、国政については全く言及していませんし、特に、遊説局長を辞した後に、自民党県連の定期街頭演説が行われていないため、ことさら、自民党との立場というのを強調して論ずる機会も、激減しています。

 ただ、実はこのことは、今政局の混乱の中で、象徴的に議論されている「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」が、深く影響しています。

 いうまでもなく、現首相の退任条件の一つが、この法案の成立であり、ご案内の通り、企業の大規模太陽光発電や風力、地熱、バイオマスなど再生可能エネルギーによる発電の全量を、電力会社が、10〜20年間にわたって買い取るようにして、買い取り費用は電気料金に転嫁されるという内容です。

 もともとは、地球温暖化対策という観点だったと思いますが、脱?卒?反?原子力発電という議論の中で、もっともホットな話題となり、この法律が可決されれば、買取価格や制度詳細が国から示されるので、岡山県が示した候補地に設置を希望するメガソーラー設置事業者から、事業計画書が提出されるという流れになります。

 そういう意味では、再生可能エネルギー特措法成立と内尾グランドの今後の展開は、直結です。


 ところで、ソフトバンクの孫正義社長が提唱され、36道府県が参加を表明している、自然エネルギーの普及・促進に取り組む「自然エネルギー協議会」の第1回会合が、この13日、秋田市内で開かれ、石井 正弘知事が、会長に選任されたのも、ご案内の通りです。
 岡山県が先進県というより、全国に4期目の知事が、そういないというバランスだと思われます。

 この協議会の具体的な事業としては、休耕田などを活用してメガソーラーを各地に建設し、自然エネルギーによる発電の比率を2020年までに20%に高め、究極的には、原発依存からの脱却を図るのが目標です。

 ソフトバンクは、年内に、北海道帯広市に太陽光発電実験施設を建設した後、来年には電力生産を始めて、ここで出てきた発電効率、発電費用などのデータを協議体に参加する各自治体に提供した後、まず、全国10カ所にメガソーラーを建設するという計画です。


 ただ、今回、岡山県が示している20の候補地は、内尾グランドまで含めて全て、孫社長が考えられるメガソーラーのスケールより、一桁小さいです。

 また、埼玉県は、ソフトバンク側が79億円、県側が1億円を出して、県内に、計80億円の事業費でメガソーラーを建設する方針で調整を進めているようですし、近畿などの7府県 でつくる関西広域連合が協力に名乗りを上げた後は、原発立地県以外は、軒並み参加の方向で来ていますから、「晴れの国・岡山」が、誘致活動でリードしているということでなく、要は、競争が始まったばかりです。


 現状は、電力会社が自然エネルギーで発電した電力を全量買い入れるのを義務化することで、産業界からは、電気料金引き上げにつながり、安定的な電力供給にも不安要因があると反対の声も上がっています。


 さてこうした中、内尾グランドに、メガソーラー誘致反対を一人言う私は、この流れに、まさに水をさすようでありますが、私は、岡山県へのメガソーラーの誘致を反対したことは一度もなく、要は、地域にとって大切に活用され、しかも、メガソーラーとしては「狭隘」な内尾グランドに、誘致することが疑問だと申し上げているのです。


 『菊次郎の夏』
  http://www.youtube.com/watch?v=dvMa2Rs5xQ8

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