2011年5月28日(土)
【あまりに遅すぎる岡山県の防災対策の動き その1】

 本日は、雨の中、朝一で、古新田で街宣。この雨が、市内の小学校の土日の運動会を全て延期にしてしまいました。台風の動きも気になるところです。
 しかし、子ども達にとって残念なこの雨も、我々には、地域防災をリアルなものとして考える絶好の機会と捉えるべきだと思います。


 ところで、岡山県も、東日本大震災を受け、防災対策の強化や震災が及ぼす県内産業への影響の把握、震災が及ぼす県内外の影響への対応や県が果たすべき役割を検討するため、に、2つのプロジェクトチーム(PT)を作っています。

 「防災強化検討プロジェクトチーム」は、「4月20日」に、「第1回」会議。「震災影響検討プロジェクトチーム」も、同日に、「第1回」会議。それぞれの課題について、部局横断的に検討を進めるために、それぞれに、十数の担当課が、かぶらないように配置されています。

 そして、民間の活動を多く含めて、『東日本大震災への対応について』という報告書が、まとまっています。各課ごとに、どんな対応をしたかが、書かれていますが、多くは、現地派遣です。
 しかも、被災地向けの対応と、東日本大震災の影響を受ける県内中小企業者のための県制度の融資や相談窓口の設置が、同列に掲げられています。

 しかし、委員会でも申し上げましたが、県内の経済対策と防災対策(危険地域のチェック、国所管施設についての要望)として、各部課が何をやったのか、何をやるのかが、復興支援と同様の問題であると思います。

 そもそ、こうしたPTは、その後を聞きません。要は、すりあわせの会議ということで、なにか事があるたびに、PTができますが、できた事をマスコミに取り上げてもらって、防災服でアピールするものの、PTの継続的な活動報告や最終報告が出た記憶は無く、年度が越えれば、担当も替わり、自然消滅しているのではないかと、私は疑っています。


 そして、ここで、岡山県地震・津波対策専門委員会が設置されました。
 要は、国の中央防災会議専門調査会の検討状況や動向を踏まえて、概ね2ヶ月に1回程度の頻度で会議を開催し、年内を目途に、新たな知見に基づく被害想定や防災対策の提言を貰うとのことです。


 ご案内の通り、知事は、5月2日に、福島県に行かれました。
 敢えて申し上げますが、石井県政は、全てにおいて、動きが遅すぎます。そして、なによりも、緊急時におけるアピール力が、あまりにも無いと私は感じています。


 実は、先般、「岡山県防災会議」が、3月にまとめた「岡山県地域防災計画」が届きました。
 これは、「震災対策編」 「風水害等対策編」 「原子力災害対策編」の3部に分けられています。国民保護法に基づく、岡山県の「国民保護計画」と並んで、電話帳のような冊子が、4部あります。

 正直なところ、各編は、かなり内容は似通っています。そしてなによりも、今回の東北大震災では、全編が、複合的に発生しました。分けていても使えなかったということです。


 そして、平成10年から毎年一部修正して更新されてきた(原子力災害対策編は、平成13年作成)各編が、なぜか平成22年だけ修正等が行われていません。その理由は、なにか。

 その他、読めば読むほど不安が募る岡山県の防災計画。
 明日は、さらに詳細に、お伝えさせて頂きます。

 ウルトラマンレオより『星空のバラード』http://www.youtube.com/watch?v=Cz7i4Gn40WI

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