2010年11月26日(金)
【プラネタリウムを残したい】

 本日は朝一で浦安で街宣。
 午後は、小串・甲浦の岡南海岸の高潮対策について、地域の方々と当局や議長への要望活動。高潮対策事業と道路事業が、岡山市の政令指定都市移行に伴い、市との役割分担の話にならざるを得ないのですが、私としては、高潮対策を早急に進め、さらに、子ども達が通学時に安全に通行できるよう全力を尽くします。

 夕刻には、二区の支部長選考について2区関係議員として動きました。それにしても、すぐ暗くなります。寒いし、やっぱり、冬が近づいているのあります。


 さて、話はがらりと変わりますが、今年度で閉鎖が決まっていますが、建物については耐震構造上の補強で使用可能な県立児童会館について、プラネタリウムについては、どうも内々には、撤去に向かっているという感触があります。
 私は今まで、館内のプラネタリウムについては、明確に存続をと申し上げていませんでした。


 しかし、この度、内々の調査により、このプラネタリウム機器が、今後まだまだ十分に、活躍できることが分かりました。したがって、当然、児童会館の建物の使用目的が何であれ、もちろん、私が生涯学習を含めて、教育施設としての活用を強く求める立場からは、確信を持って、強く、今後も活用すべきであると申し上げます。
 私は、児童会館プラネタリウムについては、それを残すため、全力を尽くします。

 是非、皆様ご協力ください。特に、『HAYABUSA』を御覧になった方々いかがですか?
 そう言えば、我が子も、『HAYABUSA』を観て以来、はやぶさのポスターを部屋に張って、宇宙関連の記事やニュースに関心を持って、本も読むようになりました。
 スポーツで才能を伸ばす子ども達もいますが、文化芸術や研究の分野で、未来の可能性を切り開いていく子ども達のために、様々なチャンスを提供するのもまた、大人の役目だと思います。


 1980年に、MS−15手動機として納入された児童会館のプラネタリウム機器は、十分な保守、保全と新型、各種補助投影機器等の導入もあり、30年以上無事稼動しており、老朽化が目立つ箇所もあるものの、定期的な保守、一部部品交換を継続的に進めれば、十分使えます。

 特に、コンソール(制御装置)は、コンピュータを搭載した自動機ではなく、手動機であるがゆえ、故障時の修理対応は十分可能です。一方で、特殊効果投影機を含めた補助投影機関連については、デジタル機器に世代交代の時期に来ており、それに順次対応していけば、問題はありません。


 一方で、渋谷駅前の渋谷東急文化会館にあった天文博物館五島プラネタリウムが、惜しまれつつ閉館して9年、復活を熱望する声に押されて、この11月21日より、新たなプラネタリウム「コスモプラネタリウム渋谷」として、オープンしました。

 石井知事ご夫妻も、プライベートで御覧になった小惑星イトカワの微粒子を持ち帰った探査機「はやぶさ」のドキュメンタリー『HAYABUSA帰還編』が、11月24日から一般上映され、たいへんな賑わいを見せています。


 特に、文化総合センター大和田に移しての投影機の再組み立てや展示台の製作などは、寄付を集めて行われたと言いますが、空前の天文ブームと言われ、子ども達が宇宙への夢を膨らませているこの時期に、新設が難しいプラネタリウムを壊してしまうなら、これはもう、とても正気の沙汰とは思えません。
 岡山県民や子ども達の思い出のみならず、未来への可能性を閉ざしてしまう蛮行を決して許すわけにはいきません。
 児童会館の耐震構造化を進める中で、その後の使用目的すら明確でないのに、例えば、プラネタリウムの撤去を図る方が、様々な意味で、はるかに無駄があります。


 岡山市のシンボル京山に、独立行政法人産業技術総合研究所の高性能集光型太陽光発電システムが設置され、その電力利用として両備ホールディングスさんの共同研究が行われるようになり、さらに、多くの大学が集積している地域で、例えば、理科や科学に特化したような学習体験施設があったり、電気自動車のエンジンや、最先端のものづくりの成果物の展示等があれば、子ども達は、限りない可能性を広げることができるでしょう。それを奪う権利は、知事にはありません。

 なぜ、まず潰すありきなのか?私には全く理解できません。

 このあたりの認識は、知事や教育長と全く一致していませんが、子育て世代として、子ども達の未来のために真っ向勝負をします。なんでもかんでも壊しゃぁええいうもんじゃねかろう?何で、もっともっともっと上手く使おうとしないんだ?これ以上、子ども達の夢を壊すな!


 財政危機宣言から、非常に厳しい4年計画の行財政構造改革が始まって2年目。冷静に考えると、この2年間で大きく状況が変わったこともあれば、臨機応変に対応すべきこともあります。
 不磨の大典のごとく行革大綱があるのではなく、少なくとも、子ども達の可能性や夢を潰すものであるならば、断固として戦ってまいります。


 BUMP OF CHICKEN=『天体観測』 http://www.youtube.com/watch?v=XHKvf13ryDk

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