2010年11月12日(金) 【頑張れ!!青年団!!】

 本日は、雨の吉備新線を上り、午前7時前に岡山空港に。ANA1便で上京する青年団の代表選手の見送りに。

 今日から東京武道館で、「第59回全国青年大会」が、開催されるのです。

 ホームページによれば、全国青年大会は、各都道府県の青年たちが日頃取り組んでいるスポーツや文化活動の発表の場として、各都道府県の予選大会を経た代表約3、000名の青年男女が東京に集まり、4日間にわたり、スポーツ10種目、文化活動8種目の合計18種目で、参加者一人ひとりが日頃の成果を競い合い、参加者との間で連帯や友情を深めあうものです。

 この大会の最大の特徴は、一部の種目をのぞき、国体や国際競技会などに参加した経験のある者は参加資格がなく、普段は働きながらも、地域で地道にスポーツや文化活動に携わっている青年たちに参加資格があるというところにあり、北は北海道から南は九州・沖縄までの青年たちが一堂に集まり、競い合いながらも、交流できるものです。

 青年団の定義はよくわかりませんが、各地域ごとに居住する20〜30歳代の青年男女により組織される団体で、基本的に35歳まで。日本の約半数の市町村に青年団があり、約10万人の青年団員がいると言われています。


 今日の代表選手団のひとつは、鏡野町(旧富村)の青年団で、朝4時起きで、岡山空港に集合しています。
 しかし、総勢80人強ですが、行財政改革のあおりで、最後は百数十万円あった岡山県からの派遣費用等の補助は、全く無くなりました。お揃いのジャージやウインドブレーカーを着て、岡山選手団を構成していますが、基本的に、2泊3日のあご足代の8万円を含めて、全て自腹。
 青年団OBから、カンパを貰い、あるいは、各市町村で、壮行会を行って、参加しているチームもあります。岡山県代表なのに・・・・。

 私が東京の議員会館勤務の時には、上京した選手団の懇談会が、宿舎の国立オリンピック記念青少年総合センター(旧東京オリンピック選手村)で開催されていましたが、地元国家議員が彼らの激励に来るような催しも無くなり、岡山県東京事務所も、完全に黙殺しています。
 今日の見送りは、担当課の課長と副課長。お越し頂けるだけありがたいけれど・・・。


 過疎化や若い世代の流出が言われる中で、青年団員は、まさに、地域に暮らし、地域で働き、地域を支えています。
 県内の大会を経て、そんな彼らが、皆で上京する中で、さらに団結が深まり、共通の思い出を作ることになります。そして、他県の若者との交流、首都東京での体験が、大きな刺激になって、それぞれの地域の街づくりに、きっと活かされることになるでしょう。
 彼らは、現在も、なによりも未来の地域の大きな力なのです。例えば、青年団の中から、カップルが生まれ、地方議員も生まれます。

 あるいは、こういうことでもない限り、地域で頑張っている多くの青年団の若者が、例えば、仕事を休んで上京する理由もないかもしれません。サラリーマンの東京出張とわけが違います。
 彼らが、岡山と書いたお揃いのジャージで、例えば、山手線に乗り、都心を闊歩するワクワク感を想像しただけで、こちらも、楽しくなります。自腹を切ってでも、全国大会に行きたいと思う彼らの気持ちを思うと・・・。


 消防団や商工会青年部やJA青年部のように、地域の青年団を支援し、育成し、活性化させることが、地域の未来をつくることになります。彼らが、岡山県の未来なのです。
 にもかかわらず、岡山県は、支援を打ち切ってしまいました。

 確かに、まんべなく、削減するのは、ある意味、公平かもしれません。しかし、徹底的なこだわりを持って、不公平と言われようが、ここだけは絶対に守るんだというものがあるとすれば、それが、子どもや青年に対する支援であって欲しいものです。彼らへの投資は、必ず返ってきます。
 私だったら、青年団に対して、こういう扱いは、絶対にしません。

 桃太郎合唱団の創設期の頃の団員の方が、三木知事が、蒜山の合宿まで応援に来て下さった事を本当に懐かしそうに話されます。そういうエピソードを現知事に聞かないのが、本当に残念です。


 馬場俊英=『クロノス』 http://www.youtube.com/watch?v=32VQMio4BCE

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