2009年6月10日(水)【リバウンドしないか???】

 梅雨入りしました。会葬の雨は冷たくもありましたが、午前中は、農林水産委員会。

 追加の経済・雇用対策として、追加提案される一般会計261億3千万円の補正予算案が示されました。農林水産委員会分は、約34億円。岡山市内での事業も含めて、基本的に、ハードばかりになります。

 未曾有の経済危機ですから速やかに対応することは肝要ですが、問題は財源です。
 地域活性化・経済危機対策臨時交付金の74億3557万円と国庫支出金107億7201万円は、国から来るとしても、県債の40億3940万円というのはなんなのか?4億2737万円の一般財源がどこから出てきたのか?また、その他の34億5586万円のうちには、市町村に負担を求めるものもあるようです。

 財政構造改革がなし崩しのような、つまりは入札残で予算を余らせて、最後にカバーするのかなぁ?ここで、起債40億円以上というのが、よく分かりません。


 なによりも、緊急だからしゃぁないね、行けるだけ行かなきゃねという気分もあるのですが、総務委員会だとできる財源からの議論も、各部にばらけて出てくると、凄く分かり難く、だいたいが、これは国のメニューなのか、県の目玉事業なのかも、いよいよ分からず・・・。

 県・市町村あわせて雇用創出のため、56億円基金に積み増し。県だけで、3年間で41億円、極論すれば、雇用を創出しない事業なんてないわけで、非常に自由度が高い財源ができたけれども・・・。


 それよりも何よりも、今朝の新聞には、政府の経済指針・骨太の方針では、景気悪化を受けて財政再建を10年先送り、2017年までに消費税12%程度へ段階的引き揚げ、景気回復が遅れれば目標見直しの可能性もあるとのこと・・・。気分は、超大型の定額給付金。最後は、打ち出の小槌は国民にしかないわけですから、せめて、うまく使わないと・・もともと自分のお金です。

 それにしても、抜本的な体質改善がなされるままに、リバウンドするんじゃないのか?という気すらします。国民のためだというけれど、ツケは未来の子ども達に、結局は、霞ヶ関や虎ノ門は、何も変わらない・・・。
 一方で、地方は、どこまで行っても、お釈迦様の手のひらで、決して宇宙の果てには行けない孫悟空のようです。

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