2008年11月25日(火)【行革推進債の『活用』】

 どこでも、ファジアーノ岡山の話題が自然に出ます。結構、30日に富山まで行く方もおられるようです。
 私は、牧山クラインガルデンの収穫祭や桃太郎合唱団の定期演奏会等々で、伺えません。決して、0系新幹線終了イベントのためではありません。

 どうもバイオリズムが乱れている日なので、慎重に事を運ぼうとするものの、「良いことは小刻みに、悪いことはいっぺんに」という私の人生訓の通り、難しい話が多いです。


 本日は、朝一で、私学助成について、ある団体の代表の方から御要望を頂きました。財政構造改革プランの中でも、復活した大きな項目のひとつではありますが、公私の保護者負担の格差については、切実な問題があります。

 しかも、時に運動が、保護者に負担を掛けているのではないか?という子ども達の苦しみにもなっているのが、辛いです。
 私自身、ある意味、家計を顧みず、気楽に浪人し、東京の私立大学に通って、生涯の親への負い目があるのは事実です。

 ただ、私学の誇りを持つ一方で、それを純粋な高校生達が、青春時代に感じなくてはいけないとしたら、そして、その苛立ちが、政治に向かうとしたら、実は、我々も、非常に苦しいのです。
 そもそも私学と公立の役割分担(?)はどうあるべきか?のそもそも論から、しかして、現状を踏まえた上で、きっちりした議論が必要です。ましてや、少子化の時代・・・。

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 昼には、所属するLCの例会に、RSKラジオの『CO・CO・ROの旅』の収録で帰岡されていた岸田智史さんが、ゲストに来られました。初代金八の我々の世代には、なんと言っても、新田八郎太の『1年B組新八先生』!『渡鬼』は、まだ観た事がありません。

 教育者の家庭に育たれ、堅実な努力でチャンスを掴んで行かれた本当に誠実な方で、いわゆる「芸能人」とは、かなり違う方ですが、最後に、『CO・CO・ROの旅』。幹事なので、かぶりつきで、聞いてしまいました。本当に素晴らしい!!

 ただ、私が、中・高の青春時代に聞き、最近でも口ずさむのは、『君の朝』ではなく、『蒼い旅』。この時期にぴったりです。
http://jp.youtube.com/watch?v=fCU4-I0fA6o&feature=related

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 県庁に戻り、政務調査会役員での自民党の代表質問の打ち合わせ。知事4選後の初議会ですから、自民党の立場を鮮明にする意味でも、極めて重要な議会であり、代表質問も、いつに増して重要です。

 特に、「第三次行財政改革大綱」を途中で廃止して作る、この度の「財政構造改革大綱」は、知事選挙の際のマニフェストや、長期プランや夢づくりプランとの整合性がとれておらず、仕方ないと言ってしまって良いのかどうか・・・
 パブリックコメントを経ていないことにも言及して下さいとお願いしました。ともかく、あまりにタイトでした。


 特に、私の個人的な見解として、県勢発展のために新たな財政出動を余儀なくされた場合に、行革推進債の活用を議会が勧めるような表現は避けるべきだと申し上げました。

 実は、構造改革プラン素案に対して、各党合同の要望の中に、確かに、含まれている内容ではあり、目新しいことはないと言えば、そうです。

 しかし、これは、どうあれ、新たな「借金」に違いなく、それを議会が積極的容認をするのは、改革の本旨に反するのではないかと思えてなりません。むしろ、できるとは思いませんが、財政調整基金を積み上げるべきだというのが、本来です。

 もちろん、今回復活したものについては、なんとか財源をやりくりできるという試算ですが、本当に責任ある立場で、あてにできない国に頼らず、今後の財源を考えれば、行革推進債の発行は、ひとつの手段ではあります。

 ただ、今回は、知事は、行革推進債の発行をあくまで完全否定しており、敢えて、議会が、わざわざその可能性に言及して、容認することをここで明言する必要があるのか、私には疑問です。

 しかし、行革推進債の発行を認めず、財源もないのに、事業の復活を求めるのは、ただの「ええかっこし〜」で、現実的でないと言われれば、それも違うとも言えません。含みを残したという政治判断でしょう。非常に難しいところです。
 それでも、借金は『活用』とは言い難いです。


 また、いつになく、細かく申し上げたのは、今後の県政の方向を決する極めて重要な「財政構造改革大綱」が、総務委員会に付託され、総務部会で議決する必要があるからです。


 その他、やや思うところもあるのですが、このあたり、知事や行政サイドは、ある意味、きっちりと答えを出してきたわけですが、さて、議会はどういう世論を受けることになるでしょう。

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