2008年10月24日(金) 【試験研究機関の評価】

 本日は、総務委員会。試験研究機関の外部評価結果について示されました。外郭団体という形ではなく、行政が直接、試験研究を行っていくことの意味自体も、問われています。

 今回の財政構造改革プラン素案の中で、特に、環境保健センターや工業技術センターに加えて、農林水産業関係のこうした機関(農業試験場、生物科学総合研究所、総合畜産センター、水産試験場、林業試験場、木材加工技術センター)についても、なにがしかの削減が示されていると思いますが、そもそも、試験研究というもの自体、効率的効果的な推進に馴染まないところもあります。

 逆に、こつこつと地道な研究がある日大きく花開くこともあるわけで、成果が出るまで時間がかかり、目先、採算がとれないからこそ、行政が主導的に行う意味がある場合もあります。
 また、自社内でそういった施設をもてない中小零細企業にとって、実際かなり役に立つ場面も多いと認識しています。

 農林水産委員会は、かなり長い議論になったようです。もっともなことです。

 特に、都道府県としては先駆的な岡山光量子科学研究所の基礎研究については、判断や評価が極めて難しいのですが、むしろ、物理の世界で、今の高校生が、数十年後にノーベル賞をとるような科学先進県岡山の象徴になるかもしれず、分かり難いから削減すれば良いというものでもありません。

 ともあれ、さらなる産学官や広域の連携という今後の課題もあるでしょうし、少なくとも、総務部的?な、削減ありきの財政の観点のみで議論するのは好ましくないというのが、私の思いです。



 昼には、政務調査会で、党折衝項目等について検討し、さらに、議員団総会。問題の政務調査費の扱いについてなど。

 個人的には、今回の知事選挙で集まる批判は、我々議会、議員に対して、同様に集まっているものだと真摯に捉えるべきであり、何期の議員であれ、まずはお詫びであり、県民の皆さんと一緒になって、批判できる立場にはないと思います。

 少なくとも、退職金全額の返上した知事に対して、いまだに、自らの襟を正したり、詰め腹を切る決断を迷うならば、議会の見識が疑われるだけだと思います。
 自らが議決できる強い立場だからこそ、お手盛りと言われるようでは、執行部と真の対峙できません。


 ずっと天井ばかり見ていたので、職員の方が、「ずいぶん、お疲れですね」と気遣って下さいました。
 「いや、そうではなくて、遠くを見ているんです。」と申し上げました。例えば、県議会議員や自民党という枠を外した自分を想像してみたりするのは、一方で、現実逃避なのでしょうけれども。
 残されたものは、『出発(たびだち)の歌』・・・でも、何処へ・・
http://jp.youtube.com/watch?v=UZiRcFX8ezU

 これから、個人的に良いことが続かないとしても、それはいっこうに構わないし、逃げる気もないのですが、果たしてこれから、最大限力を発揮できるのかな?私でないと、それは本当にできないのかな?
 誰かに、今、ここに、お前が居てくれて良かったよ、と、心から言って貰える仕事ができるかな?と自問自答しながら、選挙戦は残すところ、あと2日です。


 不思議なことに、総選挙で変更になるかも?と言いながら、来週についても、来月についても、行政内部では、粛々と物事が動き、日程が語られています。行政機構畏るべし。

 明後日の結果によっては、大混乱必至なのに・・・

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