2008年9月20日(土) 【『天体観測』】

 スポーツの秋。
 北京オリンピックで敗退しても、スター選手がメジャーに転出しても、今、日本のプロ野球は非常におもしろいです。地上波放送が減って、プロ野球人気は低下したという声がありますが、在京チームの人気が下がった分、12球団が、むしろ上手く散らばって、地域地域で、十分に盛り上がっています。

 伝統の巨人・阪神戦は、まさに首位攻防。市民球場が今年最後のお隣、広島カープは、クライマックスシリーズから日本シリーズ出場のチャンスがあり、球場も連日超満員で盛り上がり。
 パは、2位以下は大混戦。

 そしてなによりも、我らが横浜ベイスターズ!!首位打者と本塁打王が誕生しそうですが、大洋ホエールズ以来の潔い負けっぷりが素晴らしく、かえってすがすがしいものがあります。
 ただ、どんどん観衆減・・・。

 何が言いたいかというと、物事は得てしてそういうもので、外部の評価と実態は、かなり違うということもあるということ。
 また、主観的な情報というものが、案外あてにならないものであるということ。特に、マスコミには意図もあります。

 少し冷静に頭を冷やして考えようと思う今日この頃。


 連日、今回財政構造改革プラン素案の私学助成の削減に反対する葉書が、私学の教職員の方から届きます。特に、公務員の給与9.5%カットが連動した人件費の補助削減という案でもあり、切実なものと受け止めています。
 場合によっては、学費値上げに転嫁される可能性もあるので、保護者の負担増に直結します。

 今回、総務委員会に付託される請願・陳情は、部会では、前代未聞の全て採択の方向ではあります。したがって、部会としては、この多くの葉書に応えられますが・・・


 ただ、正直なところ、削減の是非や、ご要望についての個別の判断が、どこまで可能なのかという懸念はあります。

 逆に、こうした削減案について、全て否定して、それをせずに、経済活性化をもって財政問題が解決できるとするのは、法人税が上がれば地方交付税交付金が下がる仕組みであるという一点を持って、無茶苦茶な論理です。もちろん、こうした地方自治制度を変えなくてはいけませんし、いずれにせよ、削減を言う人間が腹を切らなけりゃ、説得力が全くないのは、議会も同じ。


 軋轢がないとすれば、改革などあり得ない・・・いつの誰のための改革か?誰を守るためのものなのか?誰かに誉められるとしたら、昔に輝いた誰かではなくて、例えば、20年後に生まれくる子ども達に、評価される改革でなければ・・・・未来は、彼らのものです。

 順送りで、皆、死んでいきますし、遅かれ早かれ、私も死にますが、きちんとバトンを渡せるかどうか。皆、そうしてきたのだから。

 昔の夢よ、もう一度と、バブルや、右肩上がりの経済成長は望めない中で、天体観測をするように、地道に、「暗闇を照らす様な 微かな光を探す」しかないのかなと思います。
 健全な政治には、文字通りスターが現れて、一挙に光が差すようなことはないのかもと思います。しかし、かといって、夢がないわけでもありません。

 ということで、『天体観測』。「見えてるモノを見落と」さないよう。
http://jp.youtube.com/watch?v=AxJjsnz0Xng&feature=related

Copyright (c) 2008 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp