2008年7月28日(月) 【原油高という激甚災害】

 夕刻には、沸き上がるような猛暑に耐えかねて爆発したような激しい雷雨でしたが、8月30日から、5番目の国際線である「香港〜岡山線」が運休の知らせ。原油高騰等による香港エクスプレス航空の経営悪化等により、既存路線の整理の対象になったようです。

 燃料サーチャージャーが、海外旅行よりも、国内旅行「」に向かわせる要因であるのも事実で、投機目的の原油高の影響が至るところで深刻な状況になって顕れています。


 午前中には、岡山県漁業協同組合連合会主催の「岡山県漁業経営危機突破緊急漁民大会」に出席させて頂きました。自民党の県議会議員も20名以上が出席。

 他の一次産業や製造業、流通業等とのバランスや、直接補償という手法の是非や可否を今さら論ずる暇はないほど、もはやこれは、「激甚災害」なのだと認識を新たにしました。完全に、生き死にの話です。なんの咎もないのに、この原油高をたちまち価格に転嫁できずに苦しんでいる業界の象徴です。

 シュプレヒコールが上がり、県庁周辺でデモ行進が行われましたが、必ずしも、労組や共産党系の団体でなくても、おそらく、誰もが今後こういう活動に向かわざるを得ない状況にあり、かような大会が頻繁に開催されるのではないかと思います。
 生き死にの状態になった・・・もはや政治に一刻の猶予もない、にもかかわらず・・・・・・・・・。


 事務事業の見直し、公施設の見直し、外郭団体の見直し、人件費の抑制、歳入の確保の5つが、財政構造改革の見直しの柱ですが、このうち、歳入の確保では、県有施設の駐車場有料化という話まで出ています。

 個人的には、むしろ、岡山空港の「第1」駐車場については、有料化する可能性もあるとは思いますが、県立図書館駐車場などを有料化するという発想には疑問も持っています。

 いずれにせよ、政も官も、スピード感や生き死にの感覚が、完全に民間とずれているように思えてなりません。食を支えている漁師の方々の血税の上に、そうは言っても、のうのうと暮らしているのだと議員が言われても、返す言葉がありません。

 前門の虎後、門の狼、人為的に世界中で災害が起きています。

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