2008年6月11日(水) 【梅雨入り】 | ||
本日も休会日。朝一から県庁。バトル。 さて、知事は、提案説明で、財政危機宣言をして、 「県議会はじめ、市町村並びに県民の皆様の御理解と御協力をいただきながら、全庁的に一丸となって取り組まなければ決して乗り越えることができない大きな課題」 「すべての部局の主管課長等で構成する部局横断的なプロジェクトチームを新たに発足させたところでありますが、9月議会までは基本的な考え方を取りまとめた上でお示しするとともに、県民の代表である県議会等の皆様から御意見を伺い、頂いた御意見を十分に踏まえながら、来年度予算へ適切に反映させて参りたい」 「全身全霊を打ち込んで、この改革に邁進して参る所存」と、しました。 こんな欺瞞はありません。倒産危機宣言をした会社の社長が、株主を馬鹿にするにもほどがあります。この呑気さは、なんだ? 知事は、2月議会の我が党の代表質問に答えて、4選目の出馬表明をしましたが、この3期12年余りの成果について、これまでの行財政改革などに触れて、「債券発行団体の格付では、他県と比べて遜色ない評価を得るまでになり、本県飛躍の新たなるスタートラインに立てたと認識している」としました。 明らかに、嘘です。粉飾決算のようなもんなんじゃないか。 もう綺麗な言葉は、良いです。財政問題が、大きな課題であったのは、昔からで、今までも、プロジェクトチームを組み、「岡山評定」をやってきたのです。いつものメンバーで、どうせ今回も成果なんて出はしません。一律7割カットが関の山でしょう。答えありきです。 しかも、まともな財政状況を公表せず、我々議会は、今年度予算を議決しましたが、今必要なのは、直ちに、2月の時点に立ち返り、出費を見直すことです。議会で再審議する必要があります。 前提が大きく崩れました。 なんで、議会が知事の提案を待つ必要があるのでしょうか?議会も、直ちにやるべき事をやれば良いのです。 契約させて、これで動かなくなったと思い、6月の発表でしょうが、違約金を払ってでも、凍結すれば良いものもあるのです。もはや、面子だの言っておれません。ただ、民間への影響は最小限に食い止めたいという思いもあります。 議会も、機能していなかったのが十分分かりました。連帯保証の判子をついたのは、騙されたと言い訳はできません。 勝手に、行政に、切り込み作業をさせてはなりません。なにが、来年度予算に反映だ・・・直ちにしないのは、おかしんじゃねーか?会社が潰れそうなのに・・・。 この9月の発表を知事選挙のマニフェストにされてはかないません。結局は、職員が、カットの説明と説得に回って罵詈雑言浴びるだけです。最後は、「御理解と御協力を」ですが・・・。 県民不在で、行政と議会の削減しましたの言い訳ごっこは、もう十分です。困って泣くのは、県民です。 2月定例会、知事は、民の代表か?官の代表か?の私の問いへの答は、下記のようなものでした。 『県政をどういう視点で行っているのかというお尋ねでございます。私は、これは明らかにもう県知事というのは、県民の代表であるということでございますから、県の中におけるトップというのではなくて、県民の皆さんの代表として県庁の中に私は送り込まれたんだと、こういう緊張感を持って、県庁の外から見ておかしくないような、特に外からチェックしていただいているんだと、こういう思いで私は県政を推進してまいりました。 そういった面で、さまざまな透明性を上げる、あるいは公平性を、あるいはまた情報公開、こういった観点から、諸改革を今まで行ってまいりましたのも、県民の皆さんのための県政を推進していきたい、こういう思いで行ってまいったわけでございます。 そういった面で、私は私のスタイルでこれからも県勢を大いに飛躍させていこうと思っているわけでございますが、これからの県政はやはり県民のための県政ということでありますので、県民の皆さんとの協働の県政をしっかりやっていく、県民の皆さんとなお一層の信頼関係を築いていくということが一番大切だと思っております。 県政は、県民の幸せと豊かな生活の実現のためにあると、こういう信念のために、私自身も両知事には負けない強い思いを持ってこれから県政により一層力強く粉骨砕身の努力を傾けてまいりたいと考えているところでございます。』 知事も議会も、本当に「民」の代表なんだろうか?県民のためなら、何をすべきか?なんて、すぐ答が出るはずです。 民の代表なら、民間会社のやることをやれということです。 ただ忘れてはいけないのは、知事には、どれだけ、自ら動いて、お金を造ったか?という面もあるということです。敢えて言えば、国から幾ら金を引っ張ってきたのか?ということです。 あるいは、これから、どうやって、国から金を引っ張ってくるのか? 削減したのは分かった、じゃぁ、どれだけ、知事がお金を生んだのか?道州制や交付税ショックで、国を批判するのも良いですが、元官僚で、国との太いパイプを売り物にして初当選した知事が、政治家として、自ら霞ヶ関を永田町を動いて、岡山県財政を潤したのか?それは、キャリアの副知事にも言えることです。 明日から、代表質問戦に入ります。 | ||
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