2008年6月7日(土) 【リストラの順序】

 全く向いていない勉強をしていた司法試験崩れの私が、やっとこさで、人より何年も遅れて、会社員になりました。まさに拾って貰いました。

 出来の悪い営業マンでしたが、丁度、ある事業の添乗員として帯同した土・日の出張で、バスを降りるお客さんが、「これからも楽しみにしているからね!」と何人も言って下さったのが嬉しくて、その日、「ずっとこの会社で頑張って行こう!!」と決めました。
 今もそうですが、多くのファンがいて会社が成り立っていることに、誇りがもてたからです。本当に嬉しかったのです。

 しかし、今、伺えば、その頃が、会社史上、最も業績がきつかった時期だったらしく、あまり見たことがない広島におられる会長から、社員一人一人の自宅に、手紙が来ていました。おそらく土曜日に着いていたのでしょう。日曜日の夜に、封を切りました。

 その手紙は、要は、4段階リストラの内容でした。それは、@役員の賞与報酬カット、A社員賞与カット、B社員給与カット、C解雇、だったように思います。
 そして、残念ながら、会社は、Cに向けて進んで行くので、もしも、他の会社から引き合いがあったり、他の道があれば、そちらに行くことを止めはしないと添えてありました。

 堅実な会社ですから、その順序からして、誠意ある内容であったように思いますし、Cを望まれていなかったことも分かりますし、今も、正しいと思います。私は今も、その会社のことが大好きですし、素晴らしいと思うし、本当に誇りに思っています。

 ただ、本当に、ショックでした。呆然としました。

 まさに、その時、今も支えてくれている最も大切な友人から、突然電話がありました。・・・「おめぇ、議員の秘書になる気ねぇ?」・・・・。「うん、今なら、ええよ。なるよ。」・・・運命だと思いました。弁護士になれたら、政治をやってみたいなぁと、どこかで思っていたのです。

 だから、僅かでも賞与が出る前の11月に、自己都合で辞表を提出したのです。ある意味で、逃げたのだから・・・・。


 「岡山県財政危機宣言」も、そういうことでしょう。普通の会社経営者なら、社員なら、まずは、商品の値上げを考えたり、サービスの低下を考えたりはしないでしょう。少なくとも、お客様に犠牲を強いるような選択はあり得ません。

 やるべき順序があるでしょう。

 そして、県議会議員である私は、岡山県の役員です。
 今さら、知事の発言に関心は無くなってきました。責める気もありません。経営に失敗した倒産しそうな会社の社長が何を言おうが、それが正しいかどうか分からないし、社長はどうあれ、我々は、会社を守られねばなりません。お客様がいるのだから。

 他がどうあれ、私がやるべき事があります。それだけのことです。妻の了解も貰えたので、よし。

 それにしても、誰もが汗水流して働いて収めた税金を県は、どう使っていたんだ?と言われても、ぐうの音も出ないじゃないか・・・。



 今日、午前中は、西川に入りました。農業施設課が言うほど、水量が少なくはなかったのですが、土用干しの時に、子ども達でもいけるかな?という場所が決まりました。水難事故の誘発になってもいけず、細心の注意が必要です。
 ともあれ、やはり、桃太郎大通り潜りは、上級者コースです。

 その後、「不登校・発達障害児への支援」の教育講座。

 さらに、青年の集いを経て、日本善行会岡山支部定期総会および春の表彰伝達式。明誠学院高校チアリーディング部の躍動が、一隅どころか、まわり全てを明るくしました。

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