2008年3月25日(火) 【水道水の卸問屋】 | ||
本日は、調理師専門学校の卒業式。様々な経験をされてきた方が多いのですが、調理師や介護食士飲のプロの道選ばれた新しい門出です。この学園では、卒業式の時に、下記の言葉を唱和します。 『 いかなる時にも 自分は思う もう一歩 今が一番大事な時だ もう一歩 楽な道なら誰でも歩く 苦しい道をこつこつ歩くので 段々私はものになる 』 《〜もう一歩〜 武者小路実篤》 ライオンズの例会で春らしい名画を鑑賞して、岡山県広域水道企業団運営協議会。あて職でもないのですが、なぜか、私も、運営協議会の46人の委員の一人になっています。 県や市町村など地方公共団体の事務を共同処理するために設けられた一部事務組合(特別地方公共団体)のうち、水道・ガス・交通事業等、地方公営企業の経営を行うものを「企業団」と言います。 「普通地方公共団体」である都道府県、市町村と同様に法人格を有し、企業長を長とする執行機関のほか議会を設置し、その運営を行っています。 岡山県広域水道企業団は、企業団が参画しているダムを水源とし、4ヶ所の浄水場で浄水した後、水道用水を構成団体(1県10市7町)に供給しています。要は、水道水の卸問屋です。 このダムには、平成16年に完成した苫田ダムが含まれています。岡山市では、苫田ダムの完成により、受水量が倍増し、財政負担が増したため、水道料金が値上げされるという事態が生じたのは記憶に新しいところですが、余剰水量については、いわば県の立替となり、広域水道企業団への出資及び負担金部分も、岡山県にとっても、財政の圧迫要因です。 今後も、構成団体の水需要に応じた段階的な施設整備を進めていく必要がありますが、数字の羅列の資料で煙に巻かれている感もありますが、それゆえに、事態が悪化の一途ではないかという気がしないでもありません。 運営協議会員の一人が、とりあえず私であることや、企業長が、いつ中央に帰るとも知れないキャリアの副知事であるところに、問題の本質が隠れてしまっているような気もします。 広域行政が県の役割とすれば、国も絡んでいるこういう問題こそ、本質的な課題です。 | ||
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