2008年1月8日(火)【知事は、続投されるのか?】

 巷では、知事は、4選を目指されるのか?中四国州なんて、どうせならないだろうし、そもそも、道州制は、実現可能なのか?という声が多くあります。
 しばしば問われて、まさに、答えに窮しています。


 地方の大統領たる知事に、官製談合に顕著なように、権力が集中し、国では、多選禁止を立法化しようとした自民党の動きがありましたが、必ずしも不正と期数は、因果関係ないとも言える一方、人事で入れ替わっていく職員の新しい声が届き難くくなり、ひいては、県民との距離が遠くなり、行政が、硬直化するのは事実だと思います。

 硬直化に気がつかないのも、硬直化です。不正をしないから良い首長なのではなく、当たり前です。議会という組織ですら、トップはもちろん、4年ごとに内部が入れ替わります。

 硬直化を起こさないためには、トップは、生半可な努力では駄目だと思います。偉くなりすぎれば、いずれ誰も何も教えてくれなくなるので、生きた情報すら入って来なくなります。

 変わらないためには、変わり続ける以外ありません。



 道州制についても、目先の重要な課題を遠大な構想で誤魔化すような目眩ましのように思えるという指摘に対して、「夢」とはそういうものだよ、と開き直るのも、苦しいのは事実です。

 だいたいが、石井知事の時代に、道州制に移行することができるかどうか、分かりません。極めて困難と考えるべきかもしれません。

 もちろん、可能な限り、早期にを目指しているのは、当然です。やらないと、我が国が、死ぬのです。



 端的に、あらゆる組織において、その人が、10年かけて出来ないことは、その人には、そもそも出来る能力がないのだと疑ってみるべきだと思います。もっと早く出来る人がいるなら、交替すべきです。

 過去の実績が、今後に絶対に役立つ保証もありません。かえって経験は、足枷かもしれません。過去の評価が、未来の約束になるような順風満帆の時代ではありません。

 なにより、選挙で勝てるから、政治で良いのかどうかは、昨年夏の選挙が如実に顕しています。あるいは、別のチャンスを奪うかもしれません。

 私自身を含めて、絶対良いことなんて、あり得ないのです。 誕生よりも、再生の方が、遙かに難しく、初心に倍するエネルギーと熱い思いが、継続的に必要です。

 そのことには、常に謙虚でありたいものです。この春、10年目に入ることを思うと、しみじみそう思っています。



 諸手を挙げて全面的に賛成とも言えない、それでもなおかつ、絶対にそうでないといけない、という段階に至るまでには、もう少し時間が必要であると思います。
 おそらく、幾つかの約束も必要になります。あるいは、時期がラストという公約も要るかもしれません。

 私は、原則的には知事支援ですが、個人的にも、新しい未来への確信が欲しいところです。苦しんでいる方が非常に多いのです。

 もっとも、考えようによれば、議会との緊張関係はあって当然で、二元代表制としては、現状は、望ましい姿かもしれません。



 過去には、支持を前提にした2月定例会の我が党の代表質問に、続投を表明されましたが、今週末には、知事の新年会。ここでの発言が注目されます。

 それにしても、不思議なぐらいに、党内で、この話題が出ません。あと1ヶ月で、党内がまとまるようにも思えないのですが・・・・。


 ただ、はっきりしていることは、ひとつ。
 決められるのは、県民の皆様ご自身です。

 皆様どう思われますか?

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