2007年6月21日(木) 【一般質問3日目】

 昨夜某所で財布が紛失という、人生初のとんでもない事態に見舞われ、警察にも届け、財布どころか、銀行や郵便局のカードや免許証も無い状態で一般質問3日目。
 妙に暑いし、再交付の手続きも、かなわん日です。

 銀行の通帳は昼には交付。妻が新しい財布を届けてくれて、意外なまでに質問戦も早く終わり、来年度は、ライオンズクラブで担当になる岡山の各LCと岡山JCと協働での「第53回社会福祉ふれあいの集い」も、わずかに覗くことができ、連れて行って貰った御津の運転試験場では、免許証も即日交付。完全ではないですが、なんとか持ち直しました。

 「金は天下の回りもの」と言いますが、それは、私のところで止まらないという意味なのでしょう。映画『ペイ・フォワード』ではないですが、良い形で、次にまわして欲しいと心から願います。で、ぐるっと回って、早く帰ってきてね〜。あ〜あ。


 本日の質問では、銘々のスタンスでずいぶん見え方が違うのだなぁ、と思いました。

 鳥取県の天気予報を見るという県北の議員は、まさに手間と時間がかかる切実な厳しい田舎暮らしの状況を伝えました。

 個人的には、目眩ましのように、都会と地方とはいえ、要は、地方自治体同志にケンカをさせる以前に、国と地方の税源の議論を詰めておくべきだと感じる「ふるさと納税」議論に関しても、このままでは立ち行かなくなる田舎の現状が根底にあります。

 煌びやかな政令指定都市の議論に、埋没してしまわないように、十分注意を払いたいところです。目から鱗のような、まさに地方議員らしい素晴らしいデビューでした。


 さらに、自治労の支援を受ける議員が、例えば介護保険に関しての指導・監督体制や、指定管理者の監視の強化を言われることについては、それを受ける逆の立場の友人が多いために、私には、もうはっきりと抵抗感がありますが、これはスタンスの違いと言わざるを得ないのでしょう。仕方ありません。

 私は、もちろん、行政職員の方のご労苦に感謝し敬意も払いますが、行政と対峙すべきは対峙し、あくまでも、どこまでも、同じ現場でも、県民サイドに立ち、議論を展開します。


 一番気になったのは、特別支援教育について。小学校140校、中学校40校で、特別支援教室が開設されていますが、その充実はもちろんのこと、私の一番の問題意識は、情緒障害や知的障害が微妙な子ども達の中学校から先の進学のあり方です。これが、喫緊の課題では?


 また、昔で言う、いわゆるブレーン政治のような研究会は含めていないと思うのですが、現在138の審議会があり、委員が、のべ1744人もおられること。そして、このうちどれだけの審議会が、自由闊達に議論がなされているでしょうか。

 有識者の方のご意見は大切ですが、問題は、民主的コントロールがどれだけかけられるか、さらには、答申等の法的な根拠です。
 錦の御旗のごとく、議会内すら闊歩する答申ですが、民意とはなんぞや?公募もパブリックコメントもありますが、審議会のメンバーが、十分に情報を貰い、発言時間を十分に確保されて、本当に答申に納得しているのかな?十分に反対意見なども反映されているのかな?その過程がきっちり公開されているのかな?その民意は、選良としての議会の意志に優位するのかな?

 時として、議会軽視の温床に成りかねないというのは、今回のコンプライアンス委員会が、弁護士を含めた3人のみであったことでも感じられるところ。そこでの議論自体、我々議会には、透明性がないのですが、要綱にお墨付きを与えられるぐらいに、ずいぶん偉いもんなんじゃなぁ、と思います。

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