2006年11月2日(木)
【ハンスが帰ってくる!!倉敷チボリ公園】

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 本日は幼稚園に寄り、行財政改革等特別委員会。もはや、秋の遠足の気分でもないですが、懸案の倉敷チボリ公園へ。遠足や修学旅行の生徒もいて、たいへんに賑わっていました。
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 倉敷チボリ公園の採算ラインは、約33億円。今年度で切れる県からの補助金が無くなっても、地代の約20%(80%は県)と公租公課の約3億5000万円を払っても、そこが分岐点。ざっと、一人あたりの客単価が、2750万円で、120万人の来場が必要です。ただ、昨年91万人に対して、現時点での前年比は、94%。ここからの盛り返しに期待です。

 特に、県内客の50万人(含む地元学校の遠足等6.3万人)は、安定基礎数で、そこから、県外客をいかに呼び込むかが問題。
 もっとも、特にチボリ湖の水は、1回しか変えられていないように、10年目を迎えるにあたり、施設にガタが来ており、ここからハード面のメンテナンスも、問題になってきます。

 現在のチボリインターナショナル社との交渉は、本来は、@倉敷チボリ公園を県民市民公園にし、A公の施設として、指定管理者制度を導入し、B指定管理者に、チボリジャパン社が選ばれ、Cそのチボリジャパン社が、チボリインターナショナルと交渉する、という流れが、本来です。特に、@〜Bは、議会の議決が必要です。

 ところが、今はまず、Cから行われており、チボリジャパン社に交渉適格があるのかと言うこともさることながら、指定管理者なるものが、チボリインターナショナル社に理解困難という、入り口論で難航しています。
 しかし、こういった流れ以外にできるほど時間の余裕が、もはやありません。


 ただ、幾つか思うところがあります。

 まずは、確かに、そうでなければ、手続き的には議会軽視という誹りを受けるかもしれませんが、議会の議決が、取締役会の議決より上にあるため、民間企業としての機動性、柔軟性を欠いているように思えます。

 たいへんに厳しい状況の中、今、倉敷チボリ公園に社員として残っておられる方の思いは、本物で、あらゆる努力は惜しんでおられないように思います。やれることは、もはや、十分すぎるほど、やっておられるでしょう。

 いわば尻ぬぐいのように、経営建て直しに入られた民間からの社長は、経営のプロであり、我々議員ごときが、どうのこうの言うこと自体の意義や効果がいかほどのものでしょうか。むしろ、手枷足枷ではないのか・・・。

 本来なら、トライ&エラーの繰り返しで、機動的な展開ができるかもしれぬものを・・・なにか、非常に厳しい縛りに中での経営は、気の毒なようにも思えてきました。
 やはり、行政が、テーマパークに関わること自体に、根本的に無理があったのかもしれません。

 デンマーク・コペンハーゲンのチボリは、1996年に赤字に転じたあと、新社長の手腕で、来場者430万人、10億の利益を上げたと言います。半年だけの開場だたtのが、X’masの営業もあるそうな。
 ただ、その起死回生の根本が、遊具にあったというのは、アドバイスを貰っても、倉敷がたちまち取り入れられないところ。
 世界一の絶叫マシーン、ウルトラジェットコースターがあれば、間違いなくもっと若い衆は行くでしょう。どんどんリニューアルの必要うはありますが、これ以上の設備投資ができない財政状況に加えて、住宅地である倉敷チボリ公園周辺の環境は、決してそれを許さないでしょう。

 来年お正月には、2週間限定で、あの懐かしき素晴らしきミュージカル『ハンスの冒険』が帰ってきます!!
 チボリの緑が少しずつ森になって、たくさんの思い出が、積み重ねられた時、やはり、ハンスは、チボリ公園に必要なのです。好評なら、復活の可能性もあるとか。入場料1000円ですが、同額の商品券がバックされるそうです。

 願わくば、ご家族連れで、倉敷チボリ公園へ。実は、問題解決の方法は、それが一番具体的なのです。

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