2006年2月13日(月)【指定管理者を応援します】

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 午前中、厳密に言えば、既に、15年4月1日から、社会福祉法人旭川荘さんが、正式に管理運営されており、そこから、新制度の議決を経て、指定管理者になられる平田の「岡山県立おかやま福祉の郷」を訪ねました。開かれた施設として、夏には、御南地区の素晴らしいサマーコンサートが開催され、それ以外でも、何度かお邪魔したことがあります。老朽化が進み、どうあれ、県のさらなる支援が必要です。
 また、指定管理者と行政の関係、さらには、福祉相談センター(相談部門)の現状など非常に気になるものがあります。
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     ↓ 詳しくは

 ご案内の通り、「岡山県立おかやま福祉の郷」は、肢体不自由者更生施設(のぞみ寮)、知的障害児施設(わかくさ学園)、知的障害者更生施設v(わかば寮)、知的障害者更生施設(かえで寮)からなる旧県立総合社会福祉センター(施設部門)であり、県立民営が、指定管理者になるということです。

 一方、この施設には、中央児童相談所(相談、判定)、身体障害者更正相談所(相談、判定)、知的障害者更正相談所(相談、判定)、女性相談所「等」からなる福祉相談センター(相談部門)がありましたが、これは、昨年8月末に、岡山県総合福祉・ボアンティア・NPO会館(きらめきプラザ)に移転しています。



 前者については、障害者自立支援法の関係で、また、県と市の権限移譲の関係で、まだ分からないところがありますが、プロとしての指定管理者が、民間の目で改善すべきだと考えられたり、また、新たなニーズに応えるべく、新規事業の展開も考えられます。

 もちろん条例での縛りはありますが、協定や協議により、柔軟に対応すべきですし、なによりも、いわゆる施設整備については、迅速に対応すべきですし、加えて、民だからできる地域との交流等には、積極的に、委託管理等で予算手当をすべきであると考えます。

 コストの削減を図りながらも、柔軟な対応と機動性により住民ニーズに的確に応えることこそが、官から民に委ねる指定管理者制度の本旨です。

 少なくとも、公営時代にしてもいなかったことを行政が求めるのは失礼ですし、しかし、行政の前例を持って縛りをかけることもなおさら失礼です。

 いわんや、公営時代には、なぁなぁでお手盛りでできたことが、民営になると途端に厳しくなるようなことがあってはいけません。



 実は、これは、福祉の郷よりも、あるいはむしろ、伊島町の岡山県立児童会館を意識した記述かもしれません。私は、新生児童会館を守り抜きます。

 私が、次世代育成男女共同参画委員会委員長として、今年度の一番大きな仕事は、今回の指定管理者制度導入に伴い、児童会館の管理が、外郭団体から民間の手に移ったことだと考えています。

 僅か4つの民間の指定管理者が選ばれた中で、この施設については、本当は手放したくなかった官の側が公募に応えて、同じ土俵で戦いました。結果、「1点差」という県政史上に残る厳格な審査で、民が官に「勝利」したというのは、もうもの凄いドラマです。

 行政の方との会話では、「1点差」ということが、こちらよりも向こうが、いつも興奮を持って語られます。あるいは、「これが、行政マンとして一番の仕事になります。必ず成功させます。」という声も聞きます。なんか、急に光があたったなぁ・・・・。私ゃ、ずっと、なんとかならんか?と申し上げ、ちくちくとやってきたのですが。

 もちろん、受けられた方も緊張感が一杯でしょうが、委ねた方も、前例がないだけに、これはもうかなり緊張しています。自慢ではないですが、私も、「だ、大丈夫です!」と緊張しています。

 過度なプレッシャーを与えるのは失礼ですが、来年度以降の児童会館は、全国に発信できるおもしろいことになる、なによりも、子ども達にとって。子育て世代にとって。
 で、私に何ができるわけではないのですが、ただもう信じています。そして応援させて頂きます。子ども達の笑顔のために!



 ともあれ、「公の施設」として、「岡山県立おかやま福祉の郷」と「岡山県立児童会館」が、行政の管理以上に、素晴らしい施設になりますよう、心から応援させて頂きます。



 さて、一方気になるのは、前述の中央児童相談所(相談、判定)、身体障害者更正相談所(相談、判定)、知的障害者更正相談所(相談、判定)、女性相談所「等」からなる福祉相談センター(相談部門)が、「きらめきプラザ」内でいかように機能しているかです。

 正直なところ、広大な同施設に比べて、総合と名乗るきらめきプラザの環境が如何なものなのか。なかなかに、利用者の声が聞こえてきません。

 個人的には、開放的な空間や福祉用具展示・体験コーナーなどは素晴らしいと思うし、会議室等の利用率はかなり高いのではないかな、という気がしておりますが、今日、「岡山県立おかやま福祉の郷」内の改装される前の旧「福祉相談センター」棟を見て、改めて、細分化された児童相談の部屋などに細かい配慮もあったのを知り、きらめきプラザ内の広さ等は、十分なのかなぁ?と非常に気になりました。

 平田にあった頃の「福祉相談センター」は、確かに、施設は老朽化していましたが、緑に囲まれ、なにか人間くさく、良い意味で余裕があり、妙な味があったなぁ、という気がしないでもありません。改装という手もあったのではないかなぁ・・・。なんか、納税者としては、切ないぞえ・・・。


 このあたり、相談者がどう感じられているのかはなかなか伺えませんが、「きらめきプラザ」は、石関町の岡山県総合福祉会館、平田の岡山県福祉センター、出石町のNPOゆうあいプラザを「総合」した「総合福祉ボランティアNPO会館」となったわけですが、こうした「総合」の強みをいかように発揮しているのだろう?
 それが、利用者にどの程度資するようになったのか、あるいは、障害者自立支援法がらみで、行政的には、どう役割分担されてくるのかしらん。そういう点も非常に気になります。


 もうひとつ、南養護学校の開校で、あまりに狭い西養護学校の問題が全て解消されるわけではありません。
 特に、「岡山県立おかやま福祉の郷」内へのプールの移動ですが・・・、これは、なんとかしてあげたいです。たとえ僅かな距離でも、水着のまま道路を渡って移動するというのは、いかがなものでしょう?

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