2005年12月16日(金)
【改訂第三次岡山県行財政改革大綱】

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 本日11月定例会が閉会致しました。
 なんといっても、目玉は、「改訂第三次岡山県行財政改革大綱」が議決されたこと。このことの意味は、平成16年度から18年度で、公共工事県負担33億円減、一般事務事業費117億円減、人件費165億円減から、これに加えてさらに、平成19年度から平成21年度の3年間で、都合1400人の人員を削減をし、公共事業費県負担23億円減、一般事務事業費105億円減、人件費176億円減を行うということです。
 端的には、県公共事業は、ピークの平成8年の1589億円から、平成15年度で、1128億円、平成21年度で、571億円で、3分の1に。建設関係はじめ、地元経済に与える影響は深刻かもしれません。
 わが党の代表討論のように、「まさに耐え難きを耐え忍び難きを忍び」行う改革です。最後生き残るのは、霞ヶ関のごく一部のエリート官僚だけか?と思いつつも。
 少なくとも、どういう状況であれ、安閑とあぐらを掻いていたら討死にです。戦うしかありません。
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 当然ながら、率先して議会も呼応すべきであり、議員定数削減は避けられない当然の流れだと思います。我々が、議員報酬7%カットを続けていれば、それで済む話ではありません。

 お金がない中、これだけ価値観が多様化し、問題も複雑化し、もはや、全てにおいて「選択と集中」しかないとすれば、勝ち組み負け組みの二分化は加速するかもしれません。あらゆる事を生き死にで考える本気さがないと生き残ることはできません。
 それでも、愛と夢の公正な分かち合いのために政治は、もがき続けます。政治は、強い者のためにあるのではないのだから。

 今朝は、議員総会前に少しだけ、子供の幼稚園の生活発表会を覗きました。子供は、救いであり、希望でもあります。
 しかし、子ども達の笑顔を守るために、今、大人は、笑えないのです。


 それにしても、6年間で619億円の削減ですが、一方で、1年間で、300〜400億円の収支不足を抱えて行きます。もしも仮に、毎年400億円黒字が出て返せても、返済まで30年。革命か徳政令でもないと終わる話ではありません。

 今日も忘年会ですなどと、呑気に言っている議員である私なぞは、どう考えても、まともではなく、よく街を平気で歩けるなぁ、とも思います。
 何ができとるんなら?と思うと、ほとほと己が嫌になります。くそっ。


 昨日訪ねた「リバティおおさか(大阪人権博物館)」は、社会的差別を受けているとされる在日コリアン、ウチナーンチュ、アイヌ民族、女性、性的少数者、障害者、HIV感染者・AIDS患者、ハンセン病回復者、ホームレス、被差別部落、公害被害者、水俣病患者について、かなり詳細に展示がなされています。

 おそらく偶さかそういった立場にない私が、じゃぁ、政治に携わる者として、何ができているのか考えると非常に気が重いものでした。

 また、天満から天神まで日本一長い商店街を歩くにつけて、大阪の活気にあてられて、大きな焦りを覚えました。

 いったい何が成せるのか、打ちのめされるような気持ちで帰岡しました。

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