2005年10月14日(金) 【改訂行財政改革大綱】

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 議員総会では、先の総選挙をめぐり、中央自民党が県連に「自浄作用」を求めていることについて議論。結果良ければ御咎めなしにならないのが、きついところ。元気なのは、女性刺客ばかり。
 生活環境保健福祉委員会のみならず、本日の全ての常任委員会に示された「改訂第3次岡山県行財政改革大綱(素案)」について、議論勃発。
 予想以上にかなり厳しい見直し案が示されました。
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 今朝は息子の幼稚園の運動会。父の血を譲り受ければ、彼が運動会のヒーローになることは、かわいそうに、まずないと思われます。背が高いのに、よーいドンでは、どう見てもビリ!!しかし、ロッキーばりに、さかんにガッツポーズを決めていました。ま、本人が頑張れたのだから、それで良いです。おもしろい!!

 それよりか、半年前には、おサルに毛が生えたような生き物だったのが、整列し、行進ができるようになっただけで、もの凄いことです。先生のご労苦は、いかばかりか・・・・頭が下がります。

     ↓ 詳しくは

 第3次行財政改革大綱策定後、地方交付税の大幅な削減により、さらに、県財政は厳しい状況にあったところに、国から新地方行革指針が、示され、乾いたタオルを火で炙るような改革案が示されました。あとは、タオルを切って行くことになるのかどうか・・・。


 例えば、人件費については、独自の給与カットはもちろん、市町村への事務権限委譲を進めながら、警察署の管轄区域等の見直しも含めて出先機関の見直し、19年4月からの県立大学の地方独立行政法人化、さらには、試験研究機関についても徹底した業務の見直し、地方独立行政法人化の検討に入ります。

 他に具体的に、

 平成22年4月1日における県全体の総定員(教育委員会・警察本部・企業局含めて)は、総務省の新地方行革指針に掲げられる4.6%を上回る1400人(5.6%)程度の純減を図る。

 平成19年から21年度までの3年間に、公共事業に係る地方負担を対18年度当初予算比で30%程度削減する。18年度は、3年間で30%削減する途中ですから、0.8×0.7で、大綱前の一挙に半分近く削減されます。
 このことは、土木、農林関係から大きな批判を呼びそうです。

 平成19年から21年度までの3年間に、一般行政施策費・内部管理経費を対18年度当初予算比で10%程度削減する。18年度は、3年間で10%削減する途中で、そこから10%です。

 現在58法人ある外郭団体は、平成22年4月までに、概ね1割を統廃合等により削減します。
 現在147ある審議会は、平成22年4月までに、概ね2割を削減します。


 そうは言っても、人員削減も補充しないということで、岡山県の場合は、民間のように「生首」を切るリストラが行われているとは言えませんし、クビがない安定した身分なら、公の奉仕者という名の特権階級ではないか、という意見もあります。
 民間に比べれば、まだまだ甘いという声は強くあります。

企業に引き抜かれたり、NPOと相互人材交流が起きても良いはずです。間違いなく、県庁職員には優秀な人材が多くいます。あるいは、天下りではなく、若い時代に、公務員から地域企業に打って出るような人材が多く出れば、自ずと組織は活性化するのですが。逆に、もっともっと組織に民間の血を入れるべきです。

 しかし、これだけ削減、削減ということになれば、なにか、もうひとつ夢や希望が持てないはなぁ・・・・・・。特に、切り易い公共事業の削減は、郡部の経済を疲弊させる恐れもあります。

 それでも、その割には、本当に財政難なの?と言われるような17年度は、大型事業、施設開設のラッシュだっただけに、不思議な感もあります。


 そういう中で、指定管理者制度は、行革の本気度が問われるところです。中四国州の中心を言うのなら、地の利だけでなく、政策・施策面で、他県の群を抜かないと勝負にならないでしょう。

 そうは言うものの、ある意味、既存の管理団体の「生首」を切ることになりかねず、この点のフォローを行政サイドができなければ、かわいそうの一言を持って、公の施設の有効活用ができなくなる恐れがあります。


 行財政改革と言えば聞こえは良いですが、早い話が、行政経営失敗の善後策です。元来楽しい話ではありません。

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