2004年2月5日(木) 【三位バラバラ改革】

 三位一体の改革どころか、三位バラバラの改革で、国の地方交付税交付金の削減の割に、国庫補助負担金の一般財源化、さらには、基幹税の税源移譲が進まないために、いよいよ地方自治体の財政は、まずい事態に、突入しています。

 岡山県も、やや景気回復、法人税がらみの収入が上がれば、それだけ、交付金が来ない仕組みでもあり、泣きっ面に蜂とはまさにこういう状態。


 一般会計予算で、16年度の歳入見込みで、差し引き収支で、約377億円の不足は、昨年8月の見通しから、さらに206億円の不足。
 岡山県でも、第三次行財政改革の前提がもはや大崩れですが、市町村ではもはや予算が組めないところも出てきています。

 県議会議員も、現在、報酬5%削減しているのを長野県並の20%は、無理でも、さらに、削減をという話が出ています。
 個人的には、ここから先は、非常に厳しいものがありますが。


 敢えて言えば、地方は、兵糧攻め状態ですが、最後に生き残るのは、中央官僚だけ、といった様相を呈してまいりました。

 それでも、少なくとも、良くも悪くも、市町村合併を促すことになるのは、間違いありません。あるいは、それが真の意図かもしれません。

 さすれば、道州制よりも、今後たちまちありうるのは、県合併です。岡山市の人口程度の鳥取県、島根県が、果たして今後どうなっていくのか。17年市町村合併以降は、県が遡上に上がるはずです。



 本日は、農林水産委員会。引き続き当初予算要求の審議。

 森づくり県民税の使途について尋ねました。
 特に、国庫補助の対象とならない林道から離れた奥地林などの間伐を実施することに、税金の半分を突っ込むわけですが、年間700haでは、5年間で、対象の4分の1程度しかできないことを確認させて頂きました。

 この税で、おそらく未来永劫、県民の皆様から目的税的に頂き続けなければ、森林は蘇りません。
 本当に環境を言うのなら、要は、混合林のように、人間の手が加わっていない状態に戻していくことに、目標あるいはロマンがあるのですから、とても、私達の世代だけでは、解決できない話です。
 あくまで緊急雇用対策事業ではないのですから・・・。


 ところで、新規就農者確保のためのホームページが、明日より開設されます。
 下記の県庁のトップページのバナーからアクセスできます。
 ttp://giji.pref.okayama.jp/

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