2002年5月21日(火) 【物流拠点岡山の不安】

 本日は、広域交通・物流対策特別委員会。

 この委員会の付託事件(調査対象)は、岡山空港、広域交通網(JR在来線の近代化、中四国横断新幹線計画、地域高規格道路等)、物流基盤(玉島ハーバーアイランド、航空貨物、真庭産業団地整備事業)になり、企画振興部、生活環境部、土木部、商工労働部が、関係します。

 一昨年にも所属していましたが、付託事件からは、岡南飛行場が、抜けています。非常に残念なことです。

 こうした特別委員会については、テーマ毎に、縦割り行政を横割りにするだけで、常任委員会と議論が重複するのではないか、という批判もありますが、私は、たいへんに勉強になっております。


 さて、岡山県政の次代の大問題が、「玉島ハーバーアイランド」と「真庭産業団地」です。
 とりわけ、「岡山県北流通センター」から改称した「真庭産業団地」は、15年度に、分譲開始ということですが、既に、暗雲が立ち込めています。

 この事業は、広域交通網が整備された本県の物流面における優位性を活かして、地域の活性化を図るため、中国縦貫自動車道と中国横断自動車道米子線が、交差する真庭郡久世町と落合町にまたがる地域に、中四国など広域的なエリアをもつ物流企業等の集積を目指した「産業」団地を整備する、というものです。

 CONVEXのある早島の総合物流センターの夢をもう一度と、県北活性化の切り札として、計画。
 造成工事は、13年度末で完了、来年度から分譲開始を予定していますが、今のところ、結果として、引き合いは、ゼロです。

 開発総面積は、約90haで、分譲用地は、31区画、約30ha。総事業費は、約210億円ですが、不動産鑑定評価によると、全部分譲されても、約50億円。どうころんでも、約150億円以上の赤字です。

 このことから、今年度予算から、一般会計で、約26億円の補填。また、タダ同然の1.5%の事業用定期借地権を設定し、ともかく、埋めていくことに主眼が置かれています。
 地元2町からも職員が出向し、岡山県大阪事務所の体制を強化。専用サイトも開設し、涙ぐましい努力が続いています。


 しかし、このことは、玉島ハーバーアイランドの分譲に、大きな影響を及ぼします。
 事業費約410億円の同人口島は、分譲できれば、約400億円ですが、陸と海の施策の整合性という観点から、事業用定期借地権の玉島ハーバーアイランドへの導入を検討すべきではないか、という意見もあります。

 玉島ハーバーアイランドの先行きには、確かに不安がありますが、ただ、既に分譲がなされていることや、将来性を見越しても、真庭産業団地と同列に論じることはできない、と私は思います。


 一方、航空貨物についても、平成13年度、国際貨物で、前年度比44%減の738トン、と落ち込み、不安が過ぎります。
 爆弾テロの影響も言われますが、実際は、一昨年度12便の貨物船用チャーター便を運行した中国東方航空が、昨年5月。上海、アモイ、名古屋間に貨物専用定期便を週2便就航させ、チャーター機が、1便に激減。

 いつも申し上げることですが、岡山空港滑走路3000m化は、定期貨物便が増えてこそ、本来の意味があります。
 国際貨物の振興を図るため、オンラインによる通関システム「エアナックス」を10月に導入、さらに、貨物助成金を活用して、ソウル線べリー貨物の集積を促進する取り組みがなされます。

 出来上がった陸、海、空の物流拠点に、それぞれ不安があります。非常に厳しい状況です。
 しかし、突き詰めれば、景気回復こそが、一番の刺激策、解決策である、としか、言いようがありません。


 いずれにせよ、岡山県が生き残るためには、物流施策というのは、最重要課題です。
 ちなみに、私も、□■□■下の署名には、必ず、岡山県の企業立地・物流推進課のホームページアドレスを「岡山県のことが、全てわかる!!」として、入れてきました。せめてものことですが。

 是非、皆様も、物流拠点岡山を対外的にアピールして頂くよう、心より、お願い申し上げます。

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