2002年1月15日(火) 【用地買い戻し】

 本日の常任委員会では、来年度当初予算の各部要求の発表がありました。一般会計は、7712億6500万円、6.5%の減ですが、今年4月のペイオフ解禁に備え、金融機関に原資を預託する制度融資を利子補給方式に変更することに伴う減額(約280億円)などもあり、大幅減とは、一概に言えません。

 今回の目玉、夢づくりプラン特別推進枠は、145事業。36億7500万円で、その3分の1は、IT関連施策です。
 また、予想はされていたことですが、破綻した岡山県信用組合の受け皿となる銀行に、5億円の出資の方向です。


 さて、土地開発公社等が、事業目的で、先行取得した用地(塩漬け土地)の買い戻しが始まります。
 これは、昨年1月に発表された「今後の財政負担に対する的確な対応について」に基づいて、将来の県財政の負担の軽減を図るために、白紙化とされた事業などについて、利子等の累増の防止・抑制の観点から、土地開発基金を活用(事業債活用など財源充当が可能な案件は、補正予算を計上し一般会計で取得する)しながら、平成13年度末から、順次買い戻すというものです。

 例えば、白紙化された後楽園周辺整備のための出石町用地(2270u)は、30億5000万円での買い戻しが検討されていますが、このことは、事業化を図るのとは、全く別の話。行って来いの大赤字です。

 取得後は、他用途への転用、賃貸、売却なども選択肢として対処方針を検討するとのことで、他に、アクア・スポーツサロン美作用地、第2リサーチパーク用地、吉備歴史文化公園用地、フルーツフラワー公園用地など、計画変更は、避けられそうにありません。
 地元には、どう説明するのでしょうか?



 さて、また、気になる案件。
 新規に事業化しようとする公共事業につき、限られた財源の中で、より効率的に事業を実施するとともに、決定過程の透明性の一層の向上を図るため、その必要性や効率性を総合的に判断し、事業化の判定を行う「事前評価システム」が、昨年11月に導入されました。が、これが、もうひとつよくわかりません。

 14年度新規着手予定事業については、振興局で「一次評価」、本庁事業課で、「二次評価」ということですが、例により、一次評価以前の「構想段階の事前調査」で、地元への説明のないままに、なぜか「二次評価」まで、事業が進んでいるものがあります。おいおい、地域の人は、誰も知らんぞ。
 早急な相談会の開催をお願いするつもりです。

 市町村では、この手法が通るとは、全く思えないのですが、どれだけ、県の職員の方の姿が、皆さんに見えますか?声が届いているとお感じですか?身近に感じられますか?
 もちろん、議員の責任も重大です。

Copyright (c) 2002 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp