2001年12月23日(日) 【吉備高原都市】

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 そんなこんなで、数日間は、必ずしも、タイムリーではないですが、事業評価委員会にかかるような、岡山県の大規模事業の特集をして参ります。

 今年は、岡山空港ゴルフ、水島シーサイドゴルフが破綻。チボリ公園、井原鉄道、南北ファーマーズマーケットなどに、見直しのてこ入れが入りましたが、依然、青色吐息の状態が続きます。一方で、数百億円突っ込んだ岡山空港3000m化、新装岡南飛行場の供用開始ですが、有効活用の目処が立ちません。

 さらに、FAZ指定になった玉島ハーバーアイランドには、既に不安の声が上がり、県北流通センターは、分譲以前に、失敗が見えてきました。
 その向こうで、苫田ダムは動き、あいかわらず児島湖は、浚渫されます。

 ここから、岡山県総合教育センター、岡山県動物愛護センター、さらには、岡山県立図書館が動きます。一方で、総合福祉ボランティア会館は、旧国立病院を建替えるのか、リニューアルするのか、答が出ません。
 そして、岡山県初のPFI手法による、インキュベーションセンター。

 下手をすると、この通りの順番で、無駄ないしは破綻が生じます。しかし、少なくとも、このうち幾つかは、私も関わることはできます。責任があります。この流れをなんとか止めたいのです。だからむきになるのです。
 逆にいうと、それ以外は、唯々諾々とした責任を負うべき人が他にいるかもしれません。



 それでは、年末の不景気な話シリーズになることを危惧しながら、まず本日は、岡山県の象徴、吉備高原都市から。

 同計画は、平成9年11月に策定された行財政改革大綱により、後期計画B、Eゾーンの事業着手(用地取得を含む)が凍結されており、凍結終了の12年度から遅れて、この12月に、整備検討会の報告が出、来年2月には、県の方向が示されます。

 すなわち、2月議会は、今議会のチボリ公園なみに、吉備高原都市が問題になるのは、必至でしょう。

 この検討会報告によると、吉備高原都市の自立的発展のためには、長期的に見れば、後期計画(Bゾーン以降)の開発とそれによる人口集積、産業活動の強化が望ましいとしますが、整備済区域の産業施設用地、住宅用地の分譲が進んでいない現状を考え合わせると、直ちに民間の需要は見込まれず、緊急性は少ないし、多大の財政負担の面からも、直ちに開発に着手することは困難である、とのことです。
 この認識については、私も異論はありません。

 その認識から、「近未来体験都市」(サンサンシティー、エコシティー、ユニバーサルシティー)というコンセプトで都市を創造していこうということですが、産業用地については、今年10月スタートの定期借地権制度の利用、市町村との役割分担やPFI等の民間活力導入等の提言は、首肯できるものです。

 ただ、今の私の夢「マスカット・バレー」構想の中では、吉備高原都市は、中国やインドをはじめ、世界の研究者、ビジネスマンが、格安で住んでいる世界都市なんですが・・・。

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