2001年12月2日(日) 【城下地下駐車場】

 さて、明日、いよいよ12月定例会「開幕」です。

 前回9月定例会は、ITインキュベーションセンターに関して、すったもんだありましたが、今回も、一つ懸案事項が出てきました。ちょっと納得できないのです。

 実は、明日の知事の所信表明ならびに提案理由説明で述べられることになるのですが、外郭団体等の見直しの中で、岡山県道路公社及び東備ロードパークの見直しのうち、岡山県道路公社の考え方に、大いなる疑問があるのです。

 すなわち、同公社の不採算部門(12年度末累積欠損額約17億円。平成32年の料金徴収期間終了時には、累積欠損額が、80億円を越える)である「城下地下駐車場」を事業廃止し、組織のスリム化を図るとともに、同駐車場を県に移管(財団法人シンフォニーホール所有分含む)し、建設当初から疑問の声もあった3段機械式から、平面自走式化して、低コストの「県営」駐車場として運営するという話です。

 この結果、城下地下駐車場は、駐車台数が、現在の468台から174台に、減ることになります。


 実は、今週末に、私の指摘があるまで、この件は、地元商店街や地域に対して、事前の相談もなく、一切知らされていませんでした。

 下記の通りの状況で、外郭団体が危機的な状況にあるのは事実です。また、機械自体が、更新時期に来ているのも事実です。

 ただ駐車台数を減らすということが、この問題の根本的な解決になるのか、月極料金や、地域への働き掛けが、適切だったのか、中心市街地の活性化、あるいは文化ゾーンの駐車場として、価格等も含めて本来どうあるべきなのか、議論が足りていないのではないでしょうか。


 もっとも、私が一番解せないのは、地元への相談なしに、外郭団体の赤字解消のため、行政が一方的に、いきなり本会議の場で、方向性を示そうとする、その発想、手法です。

 当初の計画が甘かったが、これ以上、外郭団体の赤字を膨らませるのも気の毒なので、とりあえず、県が買い取りましょう・・・って、17億円は、どうなるの?地元を無視して、人の税金で、勝手になにやってんだよ。誰が、責任を負うんですか?結局最後は、身内で、救済するんだ・・・・。


 使いたくても利用勝手が悪いから敬遠されてきた、あの悪名高き、表町駐車場ですが、有効に利用できる良いアイデアは、ありませんか?

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