2001年11月27日(火)
【井原鉄道経営健全化があるのか?】

 「どうにかならぬか」というTVの中で、井原線の各駅が全て階段で、お年寄りが、難渋されているという話がありました。
 ただ、結論的には、この経営状況では、いかんとも、し難いというものでした。

 平成11年1月11日の開業以来、マイカー社会の浸透、さらには、景気低迷、少子化の影響で、利用者は予想通り伸びず、かなり厳しい経営状況が続いています。(13年度経常損益は、3億5300万円)

 井原鉄道株式会社では、支出の削減等を骨子とする経営健全化計画を平成13年度中に策定することとしていますが、鉄道本来のの安全性確保等の要請もあり、経営改善の抜本的な対策にはなりにくい面があります。

 一方、岡山県は、10月30日に、鉄道関係の専門家からなる「井原鉄道経営健全化検討委員会」を設置し、中長期的な経営健全化の方策を検討しています。今年度中には、最終方針を示すとのことです。

 本日、同委員会に、井原鉄道側から、様々な経営努力をした上でも構造的な赤字体質を脱することはできず、現在の井原鉄道安定化基金(基金残額13年度8億5100万円)が、18年度中に底をつき(マイナス1億4500万円)、これ以降については、新たな公的支援の要請を検討せざるを得ないという説明が行われる予定です。

 運賃改定、岡山・倉敷乗り入れ及び福山への増便などの増収対策等、検討課題はありますが、13年度輸送人員が、約106万人に対して、以後右肩下がりで、10年後は、約97万人。
 見通しが甘いというより、時代に逆行という方が、適切かもしれません。


 さて、いよいよ、上海に向かいます。
 現在午前9時ですが、さすがに岡山空港発は、便利です。海外というより、県外調査ののりになっています。

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