2001年10月4日(木)
【岡山空港滑走路3000m供用開始】

 本日、いよいよ3000mの岡山空港が、供用開始されました。

 ここ、数日の朝日新聞の岡山版の特集「見えない針路」の論調は、極めて厳しいものでした。しかし、非常によく取材ができていて、内容も、もっともだと思います。
 気持ちは、滅入りますが、詳細は、是非そちらをご覧ください。

 残念ながら、全国初の国ではなく、県が負担した3000m空港の供用開始も、なにか、もうひとつすっきりしないものでした。

 というか、先日の岡南飛行場もそうでしたが、こういった式典に出席させて頂いて、薔薇色の未来が描けるものが、殆どないような気がして、辛いのです。ここまでに、どれだけ、多くの方のご労苦があったのかを思うとなおさらです。時代のせいだ、と言えばそうなのですが。

 計画当初は、まだ合理性があったけれど、今となっては、先行きの見通しが、ちょっと暗いかな、という施設が、まだ、この時期に竣工されたりします。
 インキュベーションセンターの開所式は、どんな気持ちで、迎えられるでしょう。


 本日、ロス行きの記念フライトで旅立たれた多くの政財界の方、一般の観光客の方の旅の安全を心からお祈りするものでありますが、行政関係者は、これから、大変な宿題を抱えることになります。帰国後が、たいへんです。

 お祝いに駆けつけた子ども達のかわいい元気な歌声を聞きながら、私が、ぼそっと、「この子らの借金じゃが」。隣の議員が、「インフラですから、世代間の公平な分担でしょう。」・・・・そうなれば、良いのだけれど。


 昨年の広域交通物流対策委員会で申し上げたですが、広島空港と同じように、岡山県は、岡山ー東京便に加えて、岡山ー成田便を開設する方が、国際便をチャーターするより、現実味があると思うのですが・・・。

 ともかく、今となっては、一便でも、国際「貨物」便を引っ張ってくること、それ以外、この施設が、報われる道はありません。岡山県あげて、努力しないといけません。それ以外ないのです。


 さて、私は、今回のロスではなく、独自に、11月27日から30日まで、上海に行くのはお伝えした通りです。経済の国際化(産業の空洞化?)、世界の工場である中国の姿、近隣の国でのIT産業等々を見に行くべく調整中です。
 現在、5人程度のツアーになるとは思いますが、御関心があられる方は、ご一報下さいませ。

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