2001年9月10日(月) 【9月定例会開会】

 6月定例会の一般質問の議事録が、下記に加わりました。
 ttp://giji.pref.okayama.jp/giji/Gikai_f1.htm


本日より開会した9月定例会。知事提案説明がありました。

 我が国の経済の動向は、景気が悪化。雇用は、完全失業率が、過去最悪の水準を記録。
 県内の景気は、個人消費に停滞感、設備投資も一部に下方修正する動きも見られ始め、低調に推移。輸出も減少傾向。後退感が、広がる。雇用情勢も有効求職者数が5ヶ月連続して前年を上回り、逆に、有効求人倍率は低水準で推移。

 国は、本年度の補正予算編成に着手。これと連携しながら、必要な対策を的確に講じる。
 ただ、6月の経済財政運営の基本指針(「骨太の方針」)は、不良債権問題処理の促進、社会資本整備、社会保障制度、国と地方の関係の分野で、抜本的な制度改革を取り組むとし、歳出の中身、国債への依存を縮小しながら経済・財政構造の改革を進めようとする、その改革の方向自体は評価するが、地方の実情への十分な配慮、景気や雇用等の面でのセーフティネットの関する施策も図られるべきだろうなぁ、と考えている。

 本県の財政状況は、財政健全化債をはじめとする臨時的歳入対策に依存する厳しい状況だが、行財政改革の取り組み効果、平成13年度の国からの地方交付税が当初予算の見込みを上回ったので、平成15年度にかけての財政収支は、これまでの見通しより改善見込み。
 起債制限比率は、引き続き高水準だが、平成15年度にかけて、順次低下、本県財政は、少しずつ改善。

 しかし、景気の先行き不安、国の構造改革の地方に与える影響など留意事項も多く、今後とも、行財政改革に取り組みながら、財政の健全化を推進。国の構造改革には、分権推進の観点から、地方の自主財源の確保・充実の方向で改革が進められるよう、国へ働きかける。

 こうした厳しい情勢だが、このような時にこそ、優れた情報通信基盤や技術の集積、広域交通網の結節点としての優位性を最大限に生かしながら、新世紀の本県の発展につながる施策に積極的に取り組む。

 で、以下施策。第三セクター水島シーサイド開発株式会社についても、型通りのお詫び。陳謝風景を何度見てきたことか。


 地方は、議院内閣制ではありません。全く別の選挙で、選ばれています。したがって、地方の首長は政党のトップではありません。まして、県民党を標榜されているのですから、直接の関係がありません。選挙も、応援「させて頂いた」だけで、是々非々が、当然です。

 誠に申し訳ないですが、補正予算の9月議会とはいえ、私は、どうしても、現在を危機的な状況と捉え、果敢に取り組んでいかれようという知事の熱意は、感じられませんでした。一県民として、思いを託せないのです。なにも伝わってきません。民間の経営者の方の感覚とは、全く異質のものです。

 しかも、国体についても、まったく他人事のようで、要するに、平均点より少し上の型通りを目指すのだろうな、という感じです。一事が万事。


 なぜ、第三セクターが、破綻しても、彼らは平気なの?責任を問われないの?なぜ、公的事業に大失敗した者が、平気で、次の公的な職場に就けるの?行政は、自ら、どう傷むの?知事には、どう責任があるの?まるで、出てくること全て、前任者の被害のようにされるけれども。
 その後、どうして、一銭たりとも、血税を無駄に使いません、という姿勢が出てこないの?すぐさま、関連団体を調べあげないの?
 なにかと言えば、国の施策、市町村の判断、と言い放って平気なの?

 昔の「お上」なら「切腹」した場面でも、のうのうと組織で守り、民間を殺しても、平気で行政が、生き抜く不様さは、いったいなんなんだろう?

 県民の声が、きちんと届いているのだろうか。どこを変えて欲しいと願っているのか、ちゃんとわかっておられるのだろうか?全く伝わってきません。
 守られている、お役人だから・・・・。私達のお金なのに・・・。託しているだけなのに、こんな使われ方をされて・・・・、本当に悔しいです。子どもの未来を踏みにじられて・・・・・。
 もう、やめよう、こんなことの繰り返しは。


 前代未聞の経済危機、右肩上がりの夢にいつまで酔い続けるのか。「高度経済成長は戻って来るという幻想にとらわれている」限り、真の改革はありえません。本当に、ずれてます。舵取りの行政がこれでは、政治に殺されてしまいます。
 一般質問、今回は、緩めません。


 なお、議会事務局内に、議員の一般質問に対して、迷惑と考えられ、その旨、発言される職員の方がおられることも、付言致します。続くようなら、議会制民主主義の根幹に関わることですので、公職として、氏名公表させて頂きます。 なにか、勘違いされているのでしょう。友達じゃないんだよ。


 本当に岡山県民のことを考える良識と熱意のある職員の方が、立ち上がられることにも、期待したいところです。

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