2001年8月26日(日) 【最初の挑戦状】

  話がらり変わりまして、それにしても、おそらく明日の常任委員会で、詳しく報告があると思いますが、過日のパブリックゴルフ場を経営する県の第三セクター「水島シーサイド開発」の経営破綻、解散、債権放棄の問題。
 これは、もはや岡山弁で言うところの、「おどりゃぁー、ええかげんにせーや!!」です。あといくつこんなんが、出てくるんなら!?
 さすがに、これには、私も切れました。

 社長は、副知事ということですが、議員も含めて言えることですが、行政に携わる者、とりわけ管理職は、全員が、岡山県株式会社の経営者です。今回の件、執行部、議員、全員に責任があることです。

 端的に、中小企業の経営者の方は、会社の事業については、全て連帯保証人です。億どころか数百万の金が、吹き飛べば、土地家屋は全部パー、一家離散、生きておられないかもしれません。
 本来、「ごめんちゃい」と、マスコミの前で、いくら頭を下げても、済む話ではありません。
 でーてーが、誰が、誰に対して、謝っとんなら?

 また、議員が、都合の良い時だけ、県民の代弁者面して、執行部を責任追求すれば良い話ではありません。あんたらも、決める時に、一緒におったろーが。

 今の時世なら、冗談でなしに、知事をはじめ執行部、全議員に対して、民間から、県民の皆さんから、「死ね!!」と言われても仕方ないと思います。


 今後の事業について、執行部、議員全員、腹を掻っ捌く覚悟があるか。全ての県の事業は、可とするなら、いわば連帯保証し、とことん責任を負う、不可とするならば、議員は、所属政党、会派に関わらず、明確に反対する、そういう覚悟が必要です。当たり前のことですが。
 しかし、これが、当たり前のことが、今まで書けなかった、言えなかったことなのです。

 議員と職員が、議員同士が、なぁなぁで済まされる時代は、もはや終わりました。それで、県民が殺されたら、かなわんのじゃ。

 明言します。私は、これから先、反対すべきは、明確に反対します。
 黙っとったら、ほんまに未来の子ども達が、連中に、殺されるんじゃ。
 若くて、経験もないけれど、こっちには、インターネットも街頭もあるんじゃ。
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 まず、手始めに、私は、現段階でのPFIによるインキュベーション・センター建設事業(箱モノ)に反対します。もちろん、インキュベーションも、ITも重要です。それ自体を否定するものではありません。
 しかし、既存の遊休施設の利用、民間施設の借り上げ、税制面の優遇措置、支援策を講じることで、事足りるはずです。その方が、もっともっと民間に波及効果があります。
 闇雲に反対するわけではありません。もっと、民間を活かせる金の使い方があるはずだと言いたいのです。

 まわりに、コンビ二ひとつもないリサーチパークに、50部屋のIT研究室がある建物が、なぜ今、新しくいるのですか?やるなら、せめて、利便性の良い市街地ではないですか?例えば、自宅でできるからSOHOでしょう。ネットの威力でしょう。既存企業に対するIT支援に、さらに、箱モノが要りますか?
 ITは、日進月歩。状況に応じて、いつでも撤退、転換できるように、2年先のITの状況を漠然と見越した箱モノは、要らないというのです。


 なにより、今回のPFI事業の欺瞞性。失敗したら誰が責任を負うのですか?姑息な新手の公共工事の建設費捻出、責任の不明確化の手段にすぎないではないですか?これ以上借金ができない地方公共団体が、甘いえさで、民間にリスクを背負わせるだけじゃないですか。

 民間を生かそうとしているのではない、利用しているだけではないですか?
 誰もが、言い逃れできる要素が、端から準備されてる。責任者がいない。
 今回の行政側の責任者は、稼動しだしたら、もうそこにはいないのです。あとは、民間が、すべておっかぶるのですか?

 危険です。

 これを石井県政初の大規模事業で、本当に行くんですか??なぜ、前県政の上に、リスクを重ねるのか。これが、石井正弘知事の政治ですか?


 かねてより「こころ」に綴ってきたこういった不安がある中で、ITバブルの夢に酔っ払ったような、インキュベーションセンター建設を私は、到底容認できません。
 少なくとも、我が子に、未来の子ども達に、これ以上の負担は、強いらせられません。そのリスクは、避けないといけません。


 これから、既に進み始めた事業に反対しますが、ご了解ください。そういう佐藤真治へのご判断は、皆様にお任せします。
 私は、今回は、明確に反対します。もう決めました。決めたものは、仕方ありません。ここで言わねば、生涯悔いが残ります。
 「最初の挑戦状」です。負けたら・・・・・・ごめんなさい。

 結果として、ちょっと「こころ」を盛り上げようと思います。
 乞うご期待・・・????

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