2000年7月24日(月)
【旧日本銀行岡山支店跡地問題】

 岡山県政の失策シリーズに間違いなく入ってしまうのが、内山下のいわゆる旧日銀岡山支店跡地の問題です。古典ギリシャ彫刻の大正11年の本館を中心に、岡山県立図書館建設構想をたて、バブルの絶頂期の平成元年に、約21億円で、購入しました。
 その後、すったもんだで、実施設計にいたった段階で頓挫、平成9年計画変更、丸の内中学校跡に、岡山県立図書館が建設される運びになっています。

 建物の健康度チェックが、計画されていますが、現在の耐震基準からいくとかなり手を加える必要があります。しかし、本館の保存活用が、前提になっており、更地にしてというわけにもいかず、しかも資産価値は、購入時の半分以下になっています。

 そこで、「旧日銀岡山支店を活かす会」という民間団体を設立し、そこから跡地利用の意見を頂戴することになったのです。本年3月には同会から、中間報告が、知事に提出されており、年度内に最終報告を待っている状態です。是非ttp://www.optic.or.jp/okayama-cci/ikasukai/をご覧ください。
 ただ、この件については、広く全県的な視野にたって議論すべきとして、自民党内の有志で検討を進めるという、別の動きもあります。

 実は、近県の日銀跡地でも同様の話があり、被爆建物として、重要文化財指定を前提に、広島市が、無償で(かなりの手入れが要る)譲り受けようという話があったり、松江市では、カラコロ工房という名で、観光目的(赤字覚悟)で、行政が職員派遣まででして、リニューアルしている例があります。

 いずれにせよ、中心市街地の一大問題です。皆様のご意見をお知らせ下さい。

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