2004年8月24日(火) 【IPV6ショールーム】

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 内々に動いていましたが、知事が、IPv6のショールームを表町商店街内に開設することを公表。愛称の公募も始まるものと思われます。
 私は、岡山情報ハイウエイのIPv6対応を最初に提言させて頂いた者として、IPv6化後の具体的展開として、吉備高原都市のテストベッド化、さらには、それが無理でも、体感できるショールームのオープンを提言してきておりましたので大歓迎です。
 ただしかし、IPv6の具体的展開はこれから。商店街にショールーム開設となれば、さらなる提言がございます。
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 本日、青年会議所の岡山ブロック協議会OB会で、明日の委員会で発表と思っておりましたが、石井知事が、IPv6のショールームを表町にオープンすることを公言されました。
 一般的にはまだ内緒だと思っていたのですが、本会議の知事提案説明であれば、新規施策で、見出しになる内容です。

 ちなみに、この件に関して、私も少なからず、関わりがあります。

 そもそも、平成14年6月定例会で、私は初めて県議会議場に、IPv6という言葉自体を持ち込みました。
 この時は、自主勉強会の結論として、「岡山情報ハイウェイをIPv6システム対応にしてはいかがでしょうか。」と問いました。

 その時の知事の答弁は、「特に,御質問にもございました通信・放送機構(TAO)によります実験が本県においては行われているわけでございまして,他県に先駆けてこういった問題に取り組むということは大変重要な課題であると思っております。技術,人材の集積というものも期待できます。
 岡山情報ハイウェイのIPv6への対応につきましては,今後ともそういった見地から研究をしてまいりたいと思います。」というものでした。

 そして翌年度、自治体では世界初の取組みに、億の予算がつき、事業化されました。


 選挙後の昨年、平成15年6月定例会では、再度IPv6を取上げました。IPv6かそのものが目的ではなく、具体的展開を提言いたしました。この思いは、今も変わりません。

 「そして,このIPv6の実用性について可能性を模索しているのが多くの企業であるのは言うまでもありません。
 私は,先日,IPv6ベースで各機器が協調する技術を開発したある会社を訪ねましたが,実際のところ,企業すらその可能性については実証を重ねていかないとわからないという印象を持ちました。

 そこで,私は,吉備高原都市そのものをIPv6のテストベッドにすることを提言させていただきます。とりわけ福祉や環境,さらには防災と,IPv6は非常に可能性がある技術でありますが,その実証実験を限られた吉備高原都市というエリアで行うのです。」

 これに対して知事答弁は、「そこで,具体的に御提言をいただきました吉備高原都市をIPv6のテストベッドとしてはどうかという,大変夢のある,将来を見据えた御提言をいただいたと,このように私も存ずる次第でありますが,御承知のとおり,このIPv6をテーマといたしまして,この4月に,国のITビジネスモデル地区に岡山市域が指定を受けたというところでございます。

 今後,この制度を活用いたしまして,民間事業者がIPv6やICタグ等を活用いたしました新規ビジネスの研究開発に取り組んでいくと,こういうことになっているところでありまして,県といたしましては,こういった岡山市内での取り組みを踏まえまして,他地域への展開をするということを検討してまいりたいと思っております。」

 この定例会では、具体的な進展とはなりませんでした。



 そこで、平成15年11月議会で、再度、たちまちできることを提言いたしました。
 「加えて,ITの分野でも,産学官の連携が進んでいるように認識しておりますが,IPv6について,私はこの場で何度も取り上げてまいりましたが,岡山情報ハイウェイがIPv6化することの具体的なイメージが,ともかくこれがわかないという声を非常によく耳にします。

 確かに,これからの技術だけに,生活が具体的にどのように変わっていくのか,なかなか説明ができないのも事実です。

 そこで,私は,6月定例会で申し上げました吉備高原都市のIPv6のテストベッド化がたちまち無理としても,まずは県民の皆様に,岡山情報ハイウェイがIPv6化して生活がどのように変わるのか,実感していただくような場を提供してはいかがかと考えますが,知事のお考えをお伺いいたします。 」と、問いました。イメージはもちろん、ショールームです。

 それに対して、知事答弁は、「IPv6でありますが,次世代ネットワーク技術でありますIPv6導入は,身の回りのあらゆるものがネットワークにつながって,すべての県民がITの恩恵を受けることができるユビキタス社会実現のために不可欠でありまして,普及に当たりましては,その利便性を県民の皆様方にわかりやすくお伝えをすることが重要であると考えております。

 そのために,現在,策定を進めております次期IT戦略プログラムに掲げております生活実感戦略におきまして,IPv6技術によって生活がどのように便利になるのかを県民の皆様に体感していただくための効果的な方策の検討を進めております。 」と、いうものでした。


 そしてこの度、表町に、まさにIPv6が体感できるショールームがオープンされることになったわけです。


 ただ言うまでもなく、岡山情報ハイウエイにせよ、それがIPv6化されようとも、所詮はそのこと自体、ツールにしか過ぎないわけですし、遅かれ早かれ、そういった整備は、あるいは国の予算を使って、どこにでも成されることです。

 だからこそ、ドッグイヤーの世界に、岡山が世界初を連発させることに意味があるのです。もはや、IT先進県を歌うからには、この戦いからは、決して降りることができません。

 さらなる目標を掲げて、突き進んでいくしかありませんし、最後が財源の問題なら、桁違いのものが来る国家予算をいかに引き出してくるかが勝負です。

 ショールーム自体は、通過点に過ぎません。明日の提言を9月定例会で行うべく、次を考えております。
 是非皆様のお知恵を拝借できれば幸いです。

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