2001年8月22日(水) 【情報水道構想】 | ||
本日は、午後から、ままかりフォーラムの「自治体ITソリューションフェアin岡山」に、お邪魔しました。
特に、水道水のように手軽に高速・大容量のインターネットを利用できる地域づくりを目指す岡山市の「情報水道構想」(その370【電子自治体】参照)について、その取り組みは、確かに素晴らしいと思いました。 ttp://www.city.okayama.okayama.jp/kikaku/jouhou/litcity/ 私は、地方議員が政治家である、という解釈はしていないのですが、首長は、間違いなく政治家。生意気を申し上げますが、特に、萩原岡山市長は、全国的にも出色の市長であり、新しいタイプの政治家と言えると思います。 もう少し、岡山県に対して配慮(例えば、そうは言っても、岡山県の岡山情報ハイウエイを立てる)をして下されば、なお、素晴らしいのですが。 ところで、 ITに関する施策の違いは、まさに、知事、市長の性格や、行政手法の違いが出ていて、不謹慎ですが、おもしろいものがあります。 端的には、市長は、さすがに通産省で、経済界、民間と組むことに、全く抵抗がない(というか、すぐ組みたがる?)のに反して、知事は、建設省で、民間とのお付き合いに、ある種の躊躇があるのかしら、という感じです。 どちらが良いとは、一概には言えませんが、勢いが違う、という感は、否めません。 ただ、78市町村のバランスを考えなくてはいけない知事と、一人勝ちでも突っ走らなくてはいけない市長とは、役割が全く違うかもしれません。 本当は、やんちゃな弟を見守る優しいお兄さんという姿が好ましいのですが。 個人的には、そうは言っても、どちらの首長とも、市民、県民にとって、良い首長だと思います。 さて、岡山県が、岡山情報ハイウエイを整備し、ラストワンマイルを民間に委ねるのと、岡山市が、下水道施設を利用して、自ら高速光ファイバーを敷設し、それを「呼び水」として、民間の参入を期待するのは、そう変わりません。 ただ、国土交通省の「新世代下水道支援制度」を使いながら、民間と技術開発(特許獲得を目指して)して、下水道を利用するという柔軟な発想は、市長ならではの気がします。 また、前項の岡山県が、インキュベーション・センターをPFIで運営するのと、岡山市が、第三セクター・株式会社リットシティ(ttp://www.LitCity.ne.jp)で、公共性と収益性の二兎を追う、というのは、行政と民間の連携としては、全く異なります。 電子自治体への取り組みなど主たるものは、県も進めていますが、情報ボランティアや、電子町内会、情報水道ワイヤレスブロードバンド構想という岡山市の施策は、評価できるものです。 また、GCD(grobal cities daialogue on the information socieyty) に、この秋に、東南アジアで初めて、岡山市長が、そうそうたる世界の街の市長と並んで出席されるとか。岡山市民として、誇りに思います。 なお、この秋に、御南、西大寺地区の情報水道構想モニターは、1000世帯まで拡大。足守、藤田、山南の3中学校まで、地域イントラネットを延伸。さらに、テストベット(実験実証の場)として、開放、利用促進を進めるとのことです。 そうは言っても、無線も良いですが、下水道そのものが、どこまで伸びるのか、どこまで、下水道内に光ファイバーを敷設するのか、なによりコンテンツはどうなるのか。とりわけ、ビデオ、音楽云々には、著作権の大きな壁があります。 展示会には多くの企業の新システムの展示がありましたが、その可能性が、どこまで広がっていくのか、ちょっと見当がつきません。 | ||
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